2017年5月25日木曜日

安倍総理が憲法9条改正で民進党・前原誠司案に乗る

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前々からなのだが、民進党の前原誠司氏は、憲法条文からは自衛隊の位置づけが明確ではないことを指摘しており、前原氏の前にも同様のことを言っていた人はいると思うが、憲法9条に第3項を新設して自衛隊の位置付けを明記するよう主張している。2016年9月4日の民進党代表選におけるNHKの番組における討論でもそう主張していた。2017年5月3日、安倍総理はビデオメッセージでこれを踏襲した案を明らかにした。

かなり大がかりな改訂になる自民党憲法改正案と比較すると、現実的な方向に転換した。憲法学者の過半数は自衛隊が違憲もしくはその可能性が高いと考えており*1、最高裁の消極的姿勢からは司法判断が下される可能性は低そうではあるが、後々の混乱を防ぐために憲法改正を行なう意義は認められる。有権者の大多数は日本国に自衛隊が必要だと認識しており*2、国民投票で支持を得る可能性は高い。とにかく憲法改正を目指す立場であれば、良い選択であろう。

このまま波乱なく憲法改正されるのもエンターテイメント性にかけるので、あとは前原誠司氏がドヤ顔で「自分の案に総理が載った」と吹聴して回ることを期待したい。

*1安保法案学者アンケートに関するトピックス:朝日新聞デジタル」の質問4を参照。

*2『自衛隊・防衛問題に関する世論調査』の1984年11月の調査では82.6%が「自衛隊はあったほうがよい」としている。最近の調査ではこの項目自体がないが、自衛隊に「良い印象を持っている」人が1984年の調査では74.3%であった一方で、2015年では92.2%となっており、ほとんどの有権者が存在は支持していると考えられる。

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