2016年3月24日木曜日

消費税率引き上げ前後の鉱工業指数

このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote
Pocket

世論調査を見ると、それが何であれアベノミクスを評価しない人は段々と増えてきている*1せいか、安倍総理自身が「消費税を8%に引き上げたら景気が冷え込んだ」と思っているせいか、はたまた財界で景気後退を懸念する声が大きくなってきたせいか*2、官邸は次の景気刺激策として増税延期を画策しているようだ。増税延期の是非はさておき、雇用が良いのに景気が悪いと言うのは不思議である。消費を見ているのだと思うが*3、鉱工業指数あたりも把握しておいた方が良いと思うので、過去3回の消費税率引き上げ前後の鉱工業指数の変化を見てみた。

1989年のバブルのときの消費税導入では、十ヶ月ぐらい鉱工業指数が横ばいだったが、その後は関係なく上昇していっている。1997年も3ヶ月ぐらいは横ばいだったが、アジア通貨危機後に急落している。直近の2014年は、8月ぐらいまでは下落していっているが、その後は横ばいだ。増税前に上昇する傾向は共通しているが、その後の動きはまちまちである。

特に2014年だけ見てみると、消費増税前半年間に上昇が見られ、それから2013年平均値に回帰してから横ばいと言う状況になっている。増税の影響があるようには思えない。チャイナショックなどと言われ世界経済が弱い状況を考えると、そう悪く無いのではないであろうか。

上の鉱工業指数は2010年の平均値が100になるように調整されており、リーマンショック前の5年間の好調を例外にして、1989年ぐらいからはこの前後で横ばいになっている。それを考えると、もう少し伸びて欲しいと思っている企業は多いであろうが、経済構造の変化などを考えると、そこまで戻せるものなのかは定かではない。

*1(本社世論調査)アベノミクス「評価しない」50% 内閣支持は横ばい47% :日本経済新聞

*2ロイター企業調査:75%が景気対策「必要」、消費増税は賛否拮抗 | ロイター

*3商業動態統計(小売)は後述する鉱工業指数の傾向とは逆に、リーマンショック前よりはよく、2013年平均値よりは悪くなっている。

0 コメント:

コメントを投稿