2012年1月23日月曜日

地熱発電所の排水が新たな鉱脈になる

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今や家電製品や電気自動車に欠かせないリチウムだが、未採掘の資源量は十分にあるにも関わらず、偏在が理由で寡占状態になっており、供給不足が心配されている(POPSCI)。この寡占状態を打ち破る可能性のある新技術が開発された(Technology Review)。

塩湖かん水から精製する方法が主流なのであるが、チリのアタカマ塩湖、アルゼンチンのMuerto塩湖、中国のチベット自治区や青海省、米国のはネバダ州西部のシルバー・ピーク(写真)などが代表的な産地だ(生産国 - リチウム)。多くの産地では、18から24ヶ月間、リチウム濃度を増すために、かん水を日干しにして炭酸リチウムを得ている。写真の青緑のプールがその施設だ。

米国のシルバー・ピークでは採掘を行っているが、コスト競争力に劣る。そこでSimbol Materials社は地熱発電所に注目をした。地熱発電所は熱水や蒸気を汲み上げてタービンを回して発電するため、排水を出す。同社はこの排水中(30%の固形物を含む)のリチウムや亜鉛を回収し、さらに排水を地下に還元する算段だ。加熱されているため、炭酸リチウムを濾して得ることが容易らしい。

同社は既にパイロット施設を稼働しており、さらに商業施設として50MW級の地熱発電所をカリフォルニア州インペリアルバレーのソルトン湖近くに建設しており、2012年に年間1万6千トンの炭酸リチウムの生産を期待している。世界第三位の生産者が年間2万2千トンだ。同社は2020年までに生産量を3倍にすること目論んでいる。

追記(2012/01/23 09:30):日本の地熱発電所の熱排水はレアメタルが含まれていると言う報道等はなく、むしろ砒素を大量に含んでいるケースがあり、廃棄物が公害問題になっている。

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