2011年2月16日水曜日

.NETがC++に駆逐される?

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Evernoteとロンドン証券取引所(LSE)に共通点があるのだが、何かお分かりであろうか?

Evernote for Windowsはバージョン3.5までは、.NETとWPFで書かれていたが、Evernote for Windows 4.0からはC++のネイティブ・アプリに書き換えられた(Evernote日本語版ブログ)。レスポンスを含めたユーザビリティの向上が目的のようだ。

ロンドン証券取引所は、Windowsと.NETベースのシステムから、Linux上で動くC++ベースのシステムMillennium Exchangeに変更になった(Computerworld.jp)。応答速度やスループット、開発における主導権の保持が目的のようだ。

つまり、どちらも.NETからC++に移行した事例であって、速度向上を一つの目的としている。Evernoteは2010年10月27日、ロンドン証券取引所は2011年2月14日にリリースとなっているため、C++によるシステム開発が選択肢として見直されつつあるか、.NETが選択肢から外れつつあるかを示唆している。

もちろんウェブ・アプリケーションでC++を利用する選択肢はほぼあり得ないが、その分野ではJavaが確固たる地位を築いている。Qtの成熟でWindows、Macintosh、Linuxのクロス開発も容易になった事もあり、MacintoshやLinuxをターゲットに含めると.NETの魅力は大幅に減る。VB.NETという人気言語があるものの、意外にC++が.NETを駆逐する事もあるのかも知れない。

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