2018年6月17日日曜日

日刊SPA!が仕掛けた放射性レンガ騒動について

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不発になっているのだが、日刊SPA!の「“ウラン残土”リサイクルレンガが一般流通!?」について問題点を指摘しておきたい。

記事では人形峠のウラン採掘時の残土を再利用したレンガが製造され、一般に配布もしくは流通されていたことを問題にしているのだが、人形峠製レンガは日本原子力研究開発機構のウェブページに堂々と掲載されているモノである。

2018年6月13日水曜日

テロを起こすのも真のムスリムだと分かる「イスラム教の論理」

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イスラム研究者の池内恵氏が勧めていた「イスラム教の論理」を拝読したのだが、なかなかざっくばらんに書いてあって面白い。テロを起こすのは真のムスリムではないと言った希望的イスラム教観を、コーランを引きつつ否定してくる。

神以外にコーランの正しい解釈を知るものはなく、ムスリムそれぞれが解釈を行なえるので、過激派解釈も誤りと言えないし、むしろ穏健解釈の方が法典からすると危ういところがある。また、イスラム法は西洋的な立法に優越することになっているので、究極的/教条的には非ムスリムはムスリムと共存できないそうだ。

2018年6月8日金曜日

中学生の息子が嫌韓ネトウヨになったら読ませたい10冊+α

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息子がネトウヨになって変な本の話を聞かされるとうんざり感を伴ったツイートを見かけたのだが、そういう事はよくあると思う*1

親としては教育を施しネトウヨで無くしたくなると思うのだが、どこかで恥をかかないとそうでなくならないから無駄と言う体験談も聞く。諦めるしかないようなのだが、何もしないと心が落ち着かないのが親心。ここは発想を逆にして、歴史などの本を紹介してガチ感を補強してあげよう。

2018年6月7日木曜日

統計からイデオロギーありきの歴史観を批判する「日本統治下の朝鮮」

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歴史学の通説は、文書や遺物など史料から得られた知見を積み上げて構築されて来たと素朴に思い勝ちだが、残念なことにそうでは無い。日本の左翼の歴史家はマルクス史観に沿うようになっていたはずだと言う思い込みから近現代史であれこれ断罪してきたし、韓国の民族主義的傾向の強い歴史家*1も日本の朝鮮半島統治が否定的な結論が維持されるように論を組み立てている。

2018年6月3日日曜日

リフレ派の「(もう大して)経済成長しない」への反応にある誤謬

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社会福祉士で社会運動家の藤田孝典氏が、過去データから「(もう大して)経済成長しない」と言ったのに*1、リフレ派の皆さんが色々と文句をつけている。経済成長の余地が小さいので、低成長を前提に政策を考えましょうと言うのが、なかなかリフレ派には受け入れ難いようだ。「経済成長をしなければ皆が貧しく不幸になる」と言うような批判している。しかし、これはひどい誤読である。

2018年5月30日水曜日

道徳観を整理するための「メタ倫理学入門」

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倫理学は「何をすべきで、何をすべきではないか」を抽象的に定める規範倫理学、それを現実の問題に適用しようとする応用倫理学の他に、議論の基盤になる「良い」「悪い」のような言葉の意味や、道徳の実在性などの前提を整理するメタ倫理学に分類されている。

この中でメタな部分だけを取り上げるのはマニアックな気もするが、倫理や道徳の相違を考えるためには効果的なアプローチになるし、人々の倫理観や道徳観が一致しない以上は相違を考えていく必要が出てくる。つまり、道徳実在論や認知主義といったラベリングを理解したい。

2018年5月28日月曜日

教養を語る前に必要なメタ教養学

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「地位はあるけど教養がない」人たちの末路』と言うエッセイが話題になっていた。論理の飛躍が大きく読みづらい文章なのだが、曰く、(1)哲学を知ることで、批判的思考によって現状を把握し、状況の変化に適応するための提案する事ができるのだが、(2)教養が無い人は哲学を知らないので、社会的地位がある場合は脅威になるそうだ。

2018年5月24日木曜日

計量社会学者・吉川徹の無根拠な学歴分断社会論

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計量社会学者の吉川徹氏が、日本には学歴に基づいた分断があると主張している*1。具体的には、大卒の人が日常的に仕事や私生活で会話を交わしたり連絡を取ったりするのは大卒の人で、非大卒の人は非大卒と言う社会的分断が生じているそうだ。主張が完全に間違っているとは言えないのだが、これを示す数字が上げられていないので、変な思い込みが入っていそうである。

有権者の育ちは、安倍内閣の支持率が下がらない理由にならない

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博士(社会学)の政治学者・白井聡氏が「政権の常軌を逸したひどさが日々刻々と証明されてきたにもかかわらず、支持率の動きは底堅い」のは、『「国体」のなかで育てられた人間は、自由を知らず、民主制における政治的主体になり得ない』ためだと主張している*1。要するに、有権者の育ちが悪いから、腐敗と無能があっても安倍内閣の支持率が下がらないと言い出した。

2018年5月21日月曜日

青地イザンベール真美が弄している詭弁について

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都議会選に民進党の候補として出馬して惨敗した青地真美氏が、氏の主張に反対してくる表現規制反対派に「パブリックエネミー」だと分かるレッテルを貼ろうと言い出し批判をされている*1。そこではオタクに対する差別と偏見があると批判しているのだが、そういう議論の前に誤謬があるのを見過ごしているので指摘したい。否定的な感情を呼び起こす単語の記述的意味を再定義して嫌いな集団が当てはまるようにするのは、説得的定義*2と言う詭弁である。