昨年5月に、ツイフェミのフリをしたアカウントを用いた偽旗作戦で、フェミニストへの憎悪を煽っていることが判明した表現規制派フェミニストを非難してきたネット論客の青識亜論氏*1が、藁人形論法でフェミニストへの憎悪を煽っている。
「炎上事件を引き起こしまくっ」*2た、「無辜の商業者に嫌がらせや業務妨害を繰り返してた」と非難しているのだが、私が知る限り
- 多くの事件で多くの人々から強く非難を浴びていたのは、表現物ではなく、表現物を非難していたフェミニストである
- 個々の独立した非難が多く寄せられた事例はあるが、フェミニストの集団が組織的に表現物を非難した事例はないので、炎上させた/炎上事件を引き起こしたとは言えない*3
- フェミニストが表現物に関して苦情を企業や役所に述べた事例はあるが、業務妨害と見做せる不法行為は確認されていない
し、青識亜論氏も根拠に言及していないので、根拠不明な藁人形論法になっていると言わざるを得ない。誰か特定の人々をさしてこのような非難をすれば、名誉毀損になりうる。
過去の振る舞いがあるので意図的に憎悪を煽っているのか、話を大袈裟に表現し続けることによって、現実に何があったのか分からなくなってしまっているのかは分からないが、対話を求めているのは口先だけと言うことになっている。
表現規制派フェミニストの主張に批判を加えることは何の問題もないのだが、無根拠に憎悪を煽るのは対話とは言えない。
*1関連記事:露呈したネット論客の偽旗作戦
*2このツイートだけだとアホな事を言ったフェミニストが炎上した事件とも解釈できるが、それまでのツイートを見ると「炎上させられた企業や団体の中の人は…普通にフェミニストに怒ってる」と、企業や団体が炎上した話になっている。
*3ネットスラングで大量の非難が集中することを「炎上する」と表現しているので、「炎上させる」と言った場合、大量の非難を集中させることを意味することになる。
あるフェミニストの非難が呼び水になって、他のフェミニストが同様の非難を加えるケースもあったと思うが、これは炎上させたとは言えない。青識亜論氏がツイフェミを非難したことが呼び水になり、他の多くのオタク、表現の自由戦士がツイフェミを非難することは過去に何度もあったと思うが、青識亜論氏がツイフェミを炎上させたとは言えないのと同様だ。
追記(2023/01/08 18:46):「非難することによって、結果的に炎上に加担する」ことを「炎上させる」と呼んでいると言う指摘があったが、フェミニストが表現物を「炎上させた」と主張している人々の用法と合致しない。炎上という状態を恣意的に作り出したのでなければ、炎上と言う結果の道徳的責任を負わせられないが、フェミニストなどが表現物を「炎上させた」と言うときは、理屈抜きにフェミニストの行為を不徳なものとしている。
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