2022年4月28日木曜日

和製英語ジェンダークレーマーは意味不明なので、表現規制派か萌え絵不寛容派で

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ネット界隈の表現規制派フェミニストであるツイフェミを非難している人々が、「ジェンダー平等の観点から、表現規制の強化を求める主張のうち、根拠が薄弱なもの」の主張者を指す用語として、ジェンダークレーマーなる語を提案している*1

非直観的な新語は議論を混乱させるし、用語定義に規範的判断が入ってしまって無駄に挑発的だし、そもそも表現規制派か不寛容派か表現規制派フェミニストと呼べば済むのでやめるべし。意味不明な用語を使うのはジェンダー論の学者だけで十分*2

非直観的と言うのは、ネイティブがgender claimerと聞いたときに、連想すべきものが定かではない。特に英語圏の人はジェンダー平等(gender equality)を要求する(claim)人と思う可能性がある。男子サッカー代表選手と同額の補償金をよこせと言い出した女子サッカー代表選手を連想しそうだ。日本語のクレーマーは不届き者の意味があるのでclaimを使いたいようだが、文句をたれている人々なのでprotestを使う方が通じる。

フェミニストと表現規制派フェミニストを分けて考えたいと言うのは分かるのだが、色々と思い違いをしているだけで、ツイフェミも女性の権利拡大・地位向上を考えているのは変わらない*3し、リベラル・フェミニストに並んでフェミニズムの中核であったラディカル・フェミニストも1960年代末にミスコン反対運動をしていたりする。表現規制派はフェミニストではないとも言い難い。またフェミニストを名乗っていない人々、単なる保守おばさん、保守おじさんたちを、表現の自由戦士の皆さんはフェミニストだと認定しているきらいがある。

表現規制派と言っておけば間に合う。法規制を求めない派も自主規制を求めているから。目障りだと言う理由で非難している人々を入れるのであれば不寛容派で。エロ絵不寛容派、萌え絵不寛容派で誤解無く意味が通じるはず。

*1魔法少女の呼称戦略|魔法少女 ☆ 天路 めあ|note

ジェンダークレーマーの定義|神崎ゆき|note

*2関連記事:ジェンダー社会学者が適切に用語を選んでくれないので話が分からなくなる問題

ただし、表現の自由戦士の炎上(と燃やす、火をつける)・反転可能性テスト・キャンセルカルチャーと言う用語の使い方もかなり雑。学者ではないからとは言え、もう少し何とかならないものか(関連記事:萌え絵への非難はキャンセルカルチャーの範疇に入らないから)。

*3関連記事:色々と思い違いをしているだけで、ツイフェミもフェミニストには変わらない

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