2014年2月26日水曜日

STAP幹細胞騒動に関して素人が心得るべきこと

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理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子氏が開発したとされる刺激惹起性多能性獲得(STAP)幹細胞を巡って、騒乱が続いている。最初は、若手女性*1研究者の大発見と言う物珍しさからの報道が続き、次に小保方論文の信憑性が疑われはじめた*2。これは発見自体が間違いであった可能性と、論文の根拠が捏造であった可能性の二つの意味がある。さて、こういう問題に関しては暗黙の作法「(´ー`)フーン」があるのだが、それをわきまえていない人が多いようだ。

2014年2月21日金曜日

ひたすら復習を迫られる「線形代数と群の表現Ⅱ」

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群論が役に立つのか謎と言っていたら勧められた「線形代数と群の表現Ⅰ*1に続いて、「線形代数と群の表現Ⅱ」を眺め続けているのだが、なかなか完読できそうにない。表現論と聞いても日本語表現論を連想する人が多そうな気がするが、物理数学では重要な分野だそうだ。だから完読したいのだが、完読する前に読み始めたことを忘れそうなので、理解できた部分だけ紹介しておきたい。理解できたのは本の構成で、数学や物理では無いのが残念なところだが。

2014年2月15日土曜日

マイクロファイナンスで借金苦には陥らない

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ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏が始めた貧困層向け小口融資であるマイクロファイナンスは、広く貧困層の生活改善に役立つと信じられている一方で、先進国と比較してとても高い金利を課す場合もあることから、むしろ借金苦から生活悪化につな がるのではないかと言う懸念を抱く人々もいる。そういう疑問に答えるべく、本当に生活改善につながるのか、借金苦には陥らないのかを検証した論文を西田一平氏が紹介していた(Living in Peace)。内容を大雑把に紹介したい。

2014年2月14日金曜日

なぜリスク分析のプロはブートストラップが好きなのか

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リスク分析のプロの林岳彦氏が「なぜリスク分析のプロは仮説検定を使わないのか(ややマニア向け)」と言うエントリーをあげており、一つの方法としてブートストラップ法で平均値の推定値の分布を求めておき、それを元に金勘定と言うリスク計算を行うことを紹介している。楽しく拝読させて頂いたのだが、色々と疑問が沸いてきたので列挙してみたい。

P値が有意になるように頑張りすぎちゃっていませんか?

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Natureに統計学的検定の問題についてのエッセイが出ていた。フィッシャー、ネイマン、ピアソンの言い争いの紹介も含めて、P値にまつわる議論を短くまとめている。何でも、この世には統計学的に有意であるのに再現性の無い調査や研究は多々あるのだが、統計学的な検定を盲信してしまい考察が疎かになっているせいだそうだ。

2014年2月11日火曜日

共有知識、相互知識、共通事前確率

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経済評論家の池田信夫氏が「開かれた社会におけるナッシュ均衡の不可能性」と言うブログのエントリーの中で、Aumann and Brandenburge (1995)で「3人以上のゲームでは、全員の共通事前確率と利得関数についての共有知識がナッシュ均衡の十分条件だという定理」が証明されていると主張しているが、これは正確ではないと言うか*1、誤りだ。