2013年11月26日火曜日

フランスで売春客への罰則が提案される

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日本ではもともと売春婦ではなく客が罰せられるようになっている*1のだが、フランスで売春行為の客を罰する法案が議会で議論されるそうだ。初回が€1,500(約20万円)の罰金、再犯は€3,000の罰金で、18歳未満の売春婦を買った場合は最大で€45,000と3年間の懲役が科せられる(France Info)。昨年はクロアチアで同様の法律が議論されていた*2

フランスには警察によると2万人、性産業組合によると40万人の売春婦がおり、東欧、アフリカ、中国、南米などから売春ネットワークによる搾取によって連れてこられたとされている。不本意ながら売春行為を行っているのだから、売春婦は職業と呼べないという議論らしい。

実際には売春婦の保護と言うよりは、排除を目的としているのであろう。売春に従事している外国人女性に他に職があるわけでは無い。結果として売春婦が帰国する事になるのか、より深い闇に潜ってさらに悲惨な環境で売春を続けるのかは分からない*3が、目障りな外国人への意地悪としては有効かも知れない。

他に職業選択が可能でない限り、売春規制は売春婦のためにはならない。本当に保護したいのであれば、ドイツのように税金を取る代わりに、合法化して保護を与える方が望ましい。後ろめたい所が無い方が顧客への提示価格も引きあげられるし、顧客を選別しやすくなって犯罪の抑制になるし、売春組織への交渉力が強くなるからだ。

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