2014年7月23日水曜日

あずまん、ソーカル事件の余波にもっと苦しもうよ

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現代思想の専門家で、批評家・作家の東浩紀氏がソーカル事件で現代人文思想が風評被害に晒されていると嘆いているらしい*1。風評被害と言う所がひっかかった。物理学の比喩をハッタリで使っていたデリダの研究者である東氏からすると、重度に意味不明な文章を書いていたラカンと一緒にされるのが嫌なようだ*2が、同罪に思える。東氏の姿勢にソーカルが批判していた部分が見え隠れするからだ。

2014年7月22日火曜日

単なる統計使いを少しだけ誠実にしてくれる「科学と証拠─統計の哲学入門」

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戦後、W・エドワーズ・デミングが生産現場に品質管理の概念を持ち込み、最近はデータサイエンティストが名乗る人が大量に蓄積されたデータを分析する事が流行っているので、日本にも学術分野に限らず統計ユーザーは少なく無い。最尤法、階層ベイズ、仮説検定と言った手法が駆使されている。しかし、それらの手法は必ずしも一貫した哲学によって裏打ちされているものではない事を知らない人は多いかも知れない。

2014年7月21日月曜日

したたかさの分からない「したたかな韓国」

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嫌韓本に批判的な韓国政治が専門の浅羽祐樹氏の「したたかな韓国―朴槿恵(パク・クネ)時代の戦略を探る」を拝読してみた。韓国を単に理不尽と思うだけではなくて、その政治事情を理解しましょうと言う本だと思うのだが、一貫した分析のフレームワークが提供されていないので、どう捉えてよいのか分からない情報の羅列になっている。朴槿恵時代の戦略とあるのだが、何の戦略かさえ分からない。

2014年7月17日木曜日

ユダヤ人国会議員「パレスチナ人の母親は皆殺しにすべき」

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パレスチナ人はテロリストだと主張している著名なイスラエルの極右政党ユダヤ人の家の国会議員Ayelet Shaked氏が、現在進行中の軍事作戦でパレスチナ人の母親は皆殺しにすべきと言っているそうだ(PressTV)。ヘブライ語を英訳したものだと思うが、以下のように発言したと報道されている。

空気が薄いと痩せる

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PLOS Oneに掲載された論文によると、空気の薄いところで生活すると、肥満リスクが半減するそうだ(Mail Online)。2006年12月から6年間の標高の異なる米軍基地の10万人近くの陸空軍の兵員の追跡調査で、標高2Km以上と標高1Km以下の基地に所属する兵隊を比較したところ、肥満になる確率に41%の差があった。

2014年7月16日水曜日

ある就学援助に関するエッセイについて ─ 開発途上国と日本の教育問題は異なる

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慶應大学の中室牧子氏がSYNODOSに「就学援助だけでは、負の世代間連鎖は断ち切れない」と言うエッセイを公開している。ソーシャル・ブックマークにコメントが色々とつけられているのだが、批判的なものは無いようだ。しかし、この作文、端的に言うと開発途上国と先進国の違いを認識できていないゆるふわで、途上国の教育事情も理解していないように思える。「負の世代間連鎖」と書くと、開発途上国と現代の日本で同じような問題があるように感じるが、その中身はかなり違う。また、統計データは裏側の事情を念頭に置いてみないと、論理の飛躍を招いてしまう。

2014年7月15日火曜日

これからお金についての浅はかな話をしよう

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翻訳業界の赤い彗星こと山形浩生氏*1が「お金についての浅はかな話」と言うエントリーを書いていて、ビットコインに関連した書籍のうち「お金を哲学的に理解しよう、本質的に厳密に理解しようという議論って、全部だめだという感想に到った」としている。きっとマルクスの物神崇拝のような話が長くてよく分からない議論になっているのであろう。おっしゃる事は良く分かる。しかし、ビットコインと言う電子通貨は、お金を哲学的に理解したくなる特徴を備えているから、もっと生暖かく見守って欲しい。おそらく説明が適当なままの事象の一つで、ビットコインが一つの手がかりになるからだ。

2014年7月14日月曜日

万人が知るべき10の良くある間違った論証方法

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"Ten Common Fallacies Everyone Should Know"と言うページで、万人が知るべき10の良くある間違った論証の方法を解説していた。インターネット界隈での議論でも良く見かけるものばかりで、議論に負けないために議論をしている非建設的な人々の論証方法のまとめになっている。馬鹿発見器として有用なので、説明の一部を元ページから拝借しつつ、項目を一つ一つ見て行きたい。

2014年7月12日土曜日

あなたが知らないランダム化比較実験にある落とし穴

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Facebookが被験者に無断で情動感染実験を行ったことが問題になったが、医学などに限らず人間を被験者として使う社会実験では、よく倫理的な問題が話題に上がる。

ランダム化比較実験(RCT*1が定番で、これはランダムに被験者をトリートメント群とコントロール群をわけて、トリートメント群にだけ何かを処置し、トリートメント群とコントロール群の差を測定する方法だ。こうしないと薬を飲むのは病人だから、薬を飲む人は不健康と言った同時性の問題に悩まされる事になる。しかし、薬の効果を見るために病人の半数に偽薬を与えて何も措置をしないと言うのは、非人道的な側面がある。

2014年7月8日火曜日

地裁判決とは理由付けが異なる京都朝鮮学校襲撃事件民事裁判控訴審の判決

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在特会・京都朝鮮学校襲撃事件民事裁判控訴審の判決概要が出てきて*1、色々な人が色々な解釈を試みている。地裁判決を維持したとしている人や、人種差別撤廃条約が私人間効力という論点でも先例となる判例としている人がいるのだが、高裁判決文からそう読み取ることは難しい。地裁判決は人種差別撤廃条約の直接適用を認めているが、高裁判決ではその部分を削除した上で間接適用に留めているからだ。