2014年10月20日月曜日

楽天の英語勉強法は4年間でどれぐらいの効果があったのか?

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楽天の英語勉強法 TOEIC平均255点アップ』と言う記事が話題になっていた。内容は2010年10月に平均526.1点だった楽天社員のTOEICスコアが英語学習によって、2014年6月に平均781.9点まで上昇したと言うものだ。胡散臭い提灯記事ではないかと、各方面から疑問視されていた。

お気づきの通り、この記事には統計学的に問題がある。企業の従業員は入退社で入れ替わっていくので、母集団が同じとは言えないから、勉強の効果と言うよりは、新入社員の英語力によって平均引き上げになった可能性がある。楽天の新入社員のTOEIC平均点は827と公言される*1一方で、平均勤続年数は3.8年*2となっている。これを加味して、古参従業員の英語力がどれぐらい向上したかフェルミ推定してみよう。

2014年10月16日木曜日

世論調査なんて無視しておっけー、有権者なんてついてくる

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有権者の意向を気にする政治家は多いと思うが、そう細かく気にする必要は無いかも知れない。少なくとも二名の政治学者、カリフォルニア大学バークレー校のBroockman氏とセントルイスのワシントン大学のButler氏が行なった社会実験では、有権者は政治家が自身が支持しない政策を取ろうとしていても、政治家への評価は変えないそうだ(ft.com)。

2014年10月15日水曜日

歯を食いしばって勉強したい人のための伊藤清三『ルベーグ積分入門』

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確率論やフーリエ解析などの応用分野でよく見る数学の裏側には、ルベーグ積分と言うモノが潜んでいる*1。中高までが基本とするリーマン積分では極限操作が扱いづらいなどが理由だが、これを真面目に勉強し出すとそれなり骨が折れるものだ。ただし定番と言われる教科書、伊藤(1963)『ルベーグ積分入門』がある。著者の伊藤清三氏は東大の教官だった人で、この教科書に関連して有名な駄洒落を残している*2

2014年10月12日日曜日

消費税率引き上げの景気への影響はどの程度?

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雇用情勢は引き続き堅調に思える*1が、消費税率引き上げで不況になったと言う言説は良く見かけるようになったし、内閣府も景気判断を下方修正し、先行きに不透明感はある。しかし、実際にどのように不景気なのかが曖昧な気がするので、SNSでの言い争いに備えて関係ありそうなデータを整理してみた。景気の先行きに不安はあるのだが、とりあえず消費税率引き上げの影響は限定的なように思える。

2014年10月7日火曜日

稲葉氏が「まだ詰められんかなあ。と思うんですが」と言うのでスウェーデンのマクロ金融政策小史を確認してみた

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前のエントリーで松尾氏とは十分に意見交換をしたと思うものの、稲葉振一郎氏がスウェーデンのマクロ金融政策で何かもやもやしているようなので、蛇足(右写真参照)的にちょっと材料を探してみた。ついでに紀要論文の再校までに届くかも知れない。

さて、BISのスウェーデンに関する資料を引っ張ってこよう。"Karolina Ekholm: Why Swedish monetary policy needs to be more expansionary"と言うタイトルで、スウェーデンの中央銀行になるリクスバンクの副総裁のスピーチ。大本営発表にはなるが、事実関係に誤解は無いはず。しかも個人的にと前置きして、拡張的金融政策に理解を示しているから、現状追認をしたがっている人ではないようだ。

2014年10月5日日曜日

りふれ派はスウェーデンに触れてはいけない

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スウェーデンがマクロ金融政策で労働需要を増やし完全雇用を目指しているかのような話がマルクス経済学者の松尾匡氏のSYNODOSの記事に書かれていて、その内容を左派リフレ派を名乗る人がツイートしているのを見かけたのだが、どうも上手く騙されていて面白い事になっている*1。書かれているように、1993年に通貨防衛政策を諦めたので、その時に金融緩和になったのは間違いないのだが、雇用水準を目標に置いているわけではなく、たまたまに思える。また、財政的にも総需要管理政策を取っているようには思えない*2

2014年10月4日土曜日

高所恐怖症は登校拒否になるしかない

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人口過疎地域では居住地付近に学校があるとは限らず、何Kmも歩いて通学しないといけないときもある。ネパールやコロンビアでは通学路に川が立ちはだかり、それを超える橋もないので、ロープを伝ったりゴンドラで超えたりしているそうだ。危険性は高く、落下する人もそれなりいるらしい。

2014年9月30日火曜日

在日韓国・朝鮮人はなぜ帰化をしないのか?

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在日はなぜ帰化しないのか」と言う当初は事実誤認が多かった*1池田信夫氏のエントリーをもとに、なぜか終戦直後の朝鮮人の地位を巡る話が続いたようだ(togetter)。しかし、池田氏のエントリーからそうなのだが、今でも帰化しない人々が多くいることの説明になっていない。また池田氏もその批判者も、当時の複雑な状況は無かった事にしている。

インターネット・ショッピングはまだまだ普及中

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意外でもないと思うが、インターネットを利用した買い物の増加傾向は続いている。家計消費状況調査の7月確報資料に、『平成26年7月分(確報)のインターネットを利用した支出総額は、名目4.1%の増加、実質0.0%(前年同月比)』と書いてあった。まだ利用家計は24.7%に過ぎず、不利用家計分を含む総支出の1.88%を占めるに過ぎないわけだが、年々と利用が拡大しているのは確かなようだ。

2014年9月27日土曜日

軟弱な文系のための『ルベーグ積分から確率論』

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不要な知識と言えばそうなのだが、確率論や経済学の理論論文で測度と言う概念を見かけることがある。ルベーグの収束定理、フビニの定理、あとは発展として中心極限定理ぐらいしか言及されない事が多い気がするのだが、何か小難しく偉そうで癪に触る。

どんなものかと定番テキストの伊藤(1963)を読むと、測度の所と積分の定義で挫折しそうになる。応用がどうなっているのか理解できそうにない。そんな私のような軟弱な文系向きの本が、『ルベーグ積分から確率論』だ。