2014年9月23日火曜日

浮浪者には家を与える方が安くつく

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効率的に社会保障を実現するかと言うのは、程度の差はあれ福祉国家である先進国共通の悩みだと思うが、ノースカロライナ大学シャーロット校保健福祉学部のLori Thomas助教授(社会福祉)ら、ノースカロライナ大学グリーンズバラ校、サウスカロライナ大学、ノースカロライナAT&T州立大学の共同チームが、興味深いレポートを出していた。曰く、浮浪者には家を与える方が安くつくらしい(UNC Charlotte)。

2014年9月19日金曜日

戦争を通して経済学を勉強する教科書

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SNSでよく言及されている気がする「戦争の経済学」を拝読してみた。端的に言うと、教科書的なミクロ、マクロの経済学で戦争を分析する教科書。章末に練習問題もついている。こう書くと非経済学徒向きでは無いように思えるが、説明に使う経済学の用語や観念は説明されるから、非経済学徒でも問題は無いであろう。しかし、かなりモヤモヤした読後感がある。戦争の本なのに、臨場感が無いのだ。

2014年9月18日木曜日

80年代にはすでに従軍慰安婦が女子挺身隊として強制連行されたと報道されていた

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朝日新聞の元記者・植村隆氏が従軍慰安婦問題、特に従軍慰安婦が女子挺身隊として強制連行されたと言う捏造記事を出し、日韓両国に大きな影響を与えたかのような言説を見かける*1のだが、日時に注意すると説得力が無い。植村氏の記事以前に、問題とされる言説は確認できる。当時も今もタイムマシンはまだ発明されていないはずだ。

2014年9月14日日曜日

計器飛行が大事な事が分かる写真

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Twitterで下の写真が流れていた。背面飛行状態の飛行機の中で、下のペットボトルから上のコップへ水が注がれている。重力に逆らって水が浮いていくように見えて面白いのだが、実は機体が落下しており、ペットボトルとコップが急激に下降していると言った方が正確だ。

ところで、この状態では落下している機体に押されるため、パイロットは下から力を感じる事になる。この落下によるGを重力だと勘違いするときがあり、空間識失調と言って、水平線の見えない夜間などでパイロットが平衡感覚を失うときがある。だから姿勢指示器を信じて、自分の感覚を信じるなと教わるそうだ。

2014年9月13日土曜日

ガロア理論の本を読むための本「天才ガロアの発想力」

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何の役に立つのか良くわからない数学の定理と言えば、代数学の基本定理とアーベル・ルフィニの定理が有名だと思う。前者が「次数が1以上の任意の複素係数1変数多項式には複素根が存在する」と言うのに、後者は「五次以上の代数方程式には解の公式が存在しない」と言うわけで、答えはあるけど教えてあげないよと言われている気分になる。代数学の基本定理の証明は複素数を勉強してれば出てくるぐらいで易しいが、アーベル・ルフィニの定理は数学科の学生以外は馴染みの薄い体論、つまりガロア理論を勉強しないと理解できず敷居が高い。テキストも数学科の学生向きで難解だ。そこで数理経済学者の小島寛之氏がガロア理論を学ぶ下準備をするための本として書いた*1のが「天才ガロアの発想力」だ。

2014年9月12日金曜日

韓国が慰安婦問題を解決したいのであれば

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世宗大教授の朴裕河氏の「それでも慰安婦問題を解決しなければいけない理由」と言うエッセイが流れていた。内容からして、韓国人向けに書かれたもののようだ。韓国人の知識人の見解として参考になる面は多いのだが、現状認識に精緻な面がある一方で、見通しの甘い解決策が気になった。日韓の条約の文面や韓国司法の判断をあわせて考えれば、韓国世論の軟化を期待しても意味がなく、日韓請求権並びに経済協力協定にある仲裁委員会の設置、国際司法裁判所への共同提訴ぐらいしか平和的な解決策はないように思える。

2014年9月10日水曜日

韓国で強い影響を持つと言う、儒教って何だろう?

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先日、韓国で産経新聞に名誉毀損の疑いで捜査が入った件に関して、神戸大学の木村幹氏が『背景には、儒教的な倫理観に基づく「正しいメディアは正しい報道」をしなければならないという韓国独特の考えがある』と説明していた(毎日新聞)。異論があるわけではないのだが、よく考えると自分は儒教が何だか分からない。堅苦しいイメージはあるのだが、儒教として儒教に接する機会はほとんど無かったからだ。木村氏に騙されているとは思わないが、念のために「儒教とは何か」と言う本を手に取ってみた。

2014年9月7日日曜日

従軍慰安婦問題が大きくなった原因として過剰評価される朝日新聞

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従軍慰安婦問題で朝日新聞の責任を問う声が大きい*1。産経新聞などは鬼の首をとったかのように連日、批判的な記事を書いている。朝日新聞が信憑性の無い吉田清治氏の証言を広く報道したのは、報道機関の姿勢としては確かに問題がある。しかし、その後の韓国人や韓国政府の言動まで朝日新聞が責を負うべきかと言うと、そういう事は無いであろう。吉田証言や千田夏光氏の著作は朝日新聞の報道に関係なく知られていたし、韓国の左翼活動家は日本の植民地政策を糾弾する材料に飢えていたからだ。朝日新聞が報じなくても、韓国左翼は従軍慰安婦問題に勘付いた。

2014年9月4日木曜日

データサイエンティストの募集は減っている ─ いないから

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最近、企業などに蓄積された大規模データを分析している人々がデータサイエンティストと名乗っているのを良く見かけるのだが、求人情報サイトのIndeed.comの統計によると、雇用主が登録する単語でdata scienceやbig dataが増加する一方で、data scientistが急激に減少しているそうだ(Tech News and Analysis)。データマイニング需要は増加しているものの、それにはSQLやHadoopなどのデータベース技術、統計学、機械学習、プログラミングの融合が求められる。データサイエンティストは全てができる事になっているが、現実としてそういう人は限られており、Googleにしか存在していないと解釈されている。

2014年8月28日木曜日

「月刊宝島」のセシウム汚染に関する記事の統計音痴について

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福島県で急増する「死の病」の正体を追う!~セシウム汚染と「急性心筋梗塞」多発地帯の因果関係~』と言う、「月刊宝島」の記事が、統計リテラシーの欠如と言う意味で、話題になっていた。雑誌の方向性や執筆者の明石昇二郎氏の活動履歴から、わざとボケをかましている気がしなくも無いが、どこが駄目なのか指摘しておきたい。