2019年4月14日日曜日

編集部が作者が意図しないジェンダー・ステレオタイプな表現をチェックすることはアリ

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漫画家の楠本まき氏が、少女マンガの多くが作者が意識せずジェンダー・ステレオタイプに影響されており、そういう作品を読んだ読者のジェンダー・ステレオタイプを強化しているので、編集部がガイドラインをつくって作品をチェックすることで、作中人物を意図せず何となく描いたジェンダー・ステレオタイプに囚われた表現を抑制しようと主張している*1のだが、ネット界隈の表現自由派から批判を受けている。

System 1と2が出てくる心理学の二重過程理論とどう付き合うべきか

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ノーベル賞を受賞したカーネマンなど著名心理学者も持ち出してくるので、心理学者ならずとも反射的な判断をSystem 1、熟慮する判断をSystem 2で行っているとするような二重過程理論を耳にしたことはあるであろう。ヘアの二層理論など思想から来る議論と類似性があり、説明のための概念としては優れている面もあって、ついつい確たる議論として採用したくなる。しかし、この二重過程理論、微妙に強固とは言えない面があるので言及するときは注意が要る。

2019年4月12日金曜日

傍観者に徹すれば、トロッコ問題で道徳的非難を回避することができると言えるか?

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高校の授業でフットさんのトロッコ問題を取り上げたところ、積極的にポインターを切り替えて少数を犠牲にして多くの人間を助けるよりも、傍観者に徹することで多くの人間を死ぬのを見届ける方が、社会的責任を問われずに済むのでそれを選択すると生徒が主張しだしたと、出題した教師が関心していた。いやいやいや…生徒の論点がおかしいとは思わないが、それに説得されてしまったら教育にならない。やはり中高で道徳の時間、ちょっと無理がある。

2019年4月6日土曜日

性的暴行事件の判決について怒り出す前に知っておくべき5つのこと

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未成年者への性的暴行事件について無罪判決が出されたことでネット界隈で怒りの声が上がっているのだが、報道をもとに同情心だけで議論しており、視点が一方的かつ統計を参照していないので妙なことになっている。法曹の皆さんがそれとなくたしなめているのだが、なかなか納得はいかないようだ。気軽な気持ちでSNSをやっているためだと思うが、真面目な主張をしたいのであれば、以下のことぐらいは認識しておいて欲しい。

『社会にとって趣味とは何か』の北田暁大氏の計量分析の問題点(第8章)

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社会にとって趣味とは何か』の第8章「動物たちの楽園と妄想の共同体」を巡って、著者の北田暁大氏が社会心理学者の山岡重行氏の批判に反論すると宣言していた。前のエントリーの続きで第8章も眺めてみたのだが、うん、まぁ、他人のことは言えないのだが、粗はいろいろとある。古い議論だけではなく、新しい議論を実証的に検証しようと言うのは評価したいのだが、あら捜しがミッションなので気づいたところを指摘したい。改良の余地は色々とある。

2019年4月4日木曜日

『社会にとって趣味とは何か』の北田暁大氏の計量分析の問題点(第2章)

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社会心理学者の山岡重行氏が既に批判していて*1付け加えることはないかなとスルーしていたのだが、社会学者・北田暁大氏らの『社会にとって趣味とは何か — 文化社会学の方法規準』の計量分析についてコメントしろと京都女子大学の江口某氏に振られたで、ちょっと眺めてみた。第2章「社会にとって「テイスト」とは何か」しかチェックできていないが、どうも北田氏が検証したい仮説をサポートする計量分析ができていない。内生性や不均一性など重箱の隅的な部分をつつけと言う御題だったと思うが、それをする段階に至っていない。

2019年4月2日火曜日

稲葉振一郎さん、日本の財政赤字は将来の利益を生まない社会保障関連費によるもので、ほっとけばこれから増大する見込みですよ

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マルクス経済学には詳しいようだし、マクロ経済学にもある程度の情報収集*1を行っている社会学者の稲葉振一郎氏が『日本の可能性を奪う「予算脳」の正体~限られた財源のもと節約ばかり…』と言うエッセイを書いていて、拝読したのでコメントしておきたい。

2019年3月31日日曜日

上念司さん、田中秀臣さん、日本の中世はサプライ・サイド経済学の世界ですよ

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「室町時代の経済が基本的にデフレ不況にはまりやすくなっていた」と評論家の上念司氏の主張を要約して紹介している経済史家の田中秀臣氏の『信長が戦った最大の敵は、戦国時代の「デフレ経済」だった!』と言う書評が流れてきたのだが、呉座勇一氏の評論家の八幡和郎氏へ向けた「社会の仕組みがまるで異なる古代や中世、近世の政治を、現代政治の視点から考察することは極めて危険」と言う警告を思い出さざるをえないリフレ派の我田引水ぶりだったので指摘したい。

2019年3月28日木曜日

政府、AI人材年25万人育成へ…って、日本の学部生は1学年72万人、ITエンジニアは90万人、AI人材の需要不足は30万人

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日経新聞によると、政府は統合イノベーション戦略推進会議で人工知能(AI)を使いこなす人材を年間25万人育てる新目標を掲げるそうなのだが、レベル別ボリューム感が支離滅裂で有識者の皆さんが心配になる。新聞記者の無理解が書かせた記事であって欲しい。

2019年3月27日水曜日

性的暴行で女児の子宮が破裂したというデマをハッタリで肯定するジェンダー社会学者

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先日、ネット界隈で公衆トイレで女児が性的暴行を受けて子宮破裂になり妊娠出産ができなくなったと言う根も葉もない風聞が流れた*1のだが、武蔵大学の千田有紀氏が性犯罪についての文献ではよく見かける事例であり根拠を求める行為が理解できないとツイートし、具体的な文献を紹介するように求められるもののスルーし続けたところ、「武蔵大学教授千田有紀は学者を名乗るのをやめろ」と非難されている。