NASAとDLRの共同計画で、赤外線天文学のための成層圏望遠鏡、略称SOFIAというものがある。B747-SPを改造して、高度12,000mまで望遠鏡を運び、赤外線を吸収する水蒸気の影響を受けずに、自由なポイントから天体観測を行う計画だ。その改造B747-SPが公開されて、写真が掲載されている。
シアトル・ポストには10枚程度の写真があがっている
のだが、そのうちの2枚を抜粋。左側の一枚は、胴体後方の赤外線望遠鏡のズーム。観測時には外装が開いて、望遠鏡が露出する。稼動しているところの動画あれば、ぜひ見てみたい。
右側の一枚は、機体の内部。内装は取り外されていて、左側の望遠鏡の操作機器以外はほとんど何もない。B747-SPは、太平洋を越えるために寸胴にして軽量化した機体なのだが、それでも中の空間は余っている模様。なお、奥に見えるのが望遠鏡の本体。
燃費の悪そうなB747-SPだが、ハッブル望遠鏡のように衛星軌道に望遠鏡を打ち上げるよりもコスト・パフォーマンスは良いのだろう。観測装置の脱着が容易な点も衛星に対する利点となる。
研究対象は、彗星や惑星、星間物質、恒星らしいので、世の中に役立つ研究成果は期待できないが、夢やロマンのある発見があるかも知れない。
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