2015年5月1日金曜日

従軍慰安婦問題で韓国人が騒いだ結果

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日米関係、日中関係が改善しており、韓国が孤立化している*1。米国は戦略的に米韓関係よりも日米関係を優先しているので、米国が歴史認識問題で日本に働きかける事は無い*2。こんな事を韓国メディアが報じている。さらに従軍慰安婦問題など歴史問題が障害になって韓国の外交的自由度はなくなっているので、他の外交問題からそれを切り離せと社説などで主張している*3。また、日本で反韓感情が高まっている事に注意している*4。新聞社がどの程度、世論などを代弁しているかは分からないが、徐々に結果は失敗と捉えられつつあるようだ。

1. 上手く行かないのは国力だけが理由ではない

以前に比べてマシかなとは思うのだが、まだ気になる点がある。歴史問題にこだわりすぎて、戦略的な外交政策が取れなくなっていると言う見解は妥当だと思うが、考え方がパワー・ポリティクスに依存しすぎ*5では無いであろうか。米国が韓国の主張をサポートしないのは、目先の国益だけが理由ではない。基本的に他国の外交問題に介入しないと言う方針があるし、徴用工問題でも、従軍慰安婦問題でも、ナチス・ドイツの民族抹殺ほど簡単な構造をしていない*6。韓国併合が違法で無効、日韓請求権並びに経済協力協定が不当だと言う韓国人の認識は、米国は共有していない。

2. 国力を理由に、歴史認識問題を撤回する必要は無い

米中の間に韓国が立ってキャスティング・ボートを握ることが出来ないのを認識し出しているのは、現実を直視し出したのだと思う。中国ではなく日米の側に立つべきだと言う主張が出てきた。しかし、「同盟は勝つ同盟でなければならず、勝つ同盟を結ぶためには、時に卑屈さも甘受しなければならない」と言い出しているのだが、こういう事大主義で日米同盟に参加すると怨恨が残る*7。歴史認識問題での韓国の主張に関わらず日米の扉は開いているのだから、パワー・ポリティクスを理由に主張を撤回するなど卑屈さを甘受する必要は無い。

3. 他国巻き込み型運動ではなく、国際外交の枠組みでの解決を

中央日報が社説で「旧日本軍慰安婦問題を国際仲裁に回付するなどより積極的な解決策」を示唆しているが、こういう道理が通るカタチでの決着を目指さないといけない。無関係な米国を巻き込もうとしたりするから陰湿なイジメを受けているように感じて反韓感情が高まるわけで、日韓請求権協定にある仲裁委員会の開催や国際司法裁判所(ICJ)の共同提訴を訴えている限りは、日本人が韓国を嫌う理由にはならないからだ。韓国人は20年以上、有効な方法を無視し、無益な運動を繰り広げてきた。

*1朝鮮日報の「【社説】歴史的な安倍訪米と心配な韓国外交」を読むと、「米日関係はこれまでとは次元の異なる新たな段階に進む」とあり、「【社説】韓国外交に孤立化を避ける戦略はあるのか」で、「中国は安倍首相の演説内容を受け入れたか、あるいは容認した」とバンドン会議での安倍総理と中国・習近平国家主席の会談について言及している。中央日報も「【社説】中国と日本の和解、韓国外交は?」で、日中関係が改善されるとしている。

*2「【社説】歴史的な安倍訪米と心配な韓国外交」に「中国の浮上を意識した米国は、歴史問題を先に解決することよりも、日本との軍事・経済同盟を強化するという選択をした」とある。東亜日報の「[コラム]中堅国の外交と開発協力」でも、「韓国は米国との同盟国の優先順位で日本に押されていることが再確認された」とある。

*3【社説】韓国外交に孤立化を避ける戦略はあるのか」に「韓国政府は日本の歴史に対する後ろ向きな姿勢について原則的な対応をしつつも、安全保障や経済の問題については、より柔軟で現実的な打開策を示す必要がある」とある。「[コラム]中堅国の外交と開発協力」でも、「時に卑屈さも甘受しなければならない」「仲間はずれになることだけは避けなければならない」とある。

*4中央日報は社説で「韓国にとって日中の接近よりも心配になるのは、日増しに激化していく日本の嫌韓感情だ」と書いている。『「韓国は信頼できない」72%、日本人の反韓感情が最悪に』など、反韓感情に関する記事、反韓感情に言及する記事は多い。また日本人へのインタビュー記事でも「反韓感情がますます深刻な水準に深まっているようだ」と質問するものが見られる。もっとも台湾や中国での反韓感情も気にしているようだが。

*5【コラム】なぜ米国は日本に過去を問わなかったのか」に「自分の利益と一致しなければ、200年前の歴史問題でも暴き出すのが米国だ。逆に、自分の利益と合えば靖国神社を参拝する極右に拍手喝采するのも米国だ」とある。

*6慰安所があった周辺から若い女性の遺骨が何万体も出てくれば、挺対協の主張が正しいと思う人が多数派になるであろうが、そういう発見はされていない。

*7中国側が“勝つ同盟”であったら、自由主義や資本主義はあっさり諦めて日米の敵に回るとも読める。

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