2010年4月15日木曜日

韓国企業がライブドアを買収

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あまり話題になっていないが、持ち株会社LDHが、BLOGやiDC等のインターネット・サービスを手がけるライブドアを韓国企業NHNに売却された。

もう、ライブドアはあまり注目されなくなってきている企業だが、そこそこBLOGでも取り扱われている。それらを見ていると、いくつか誤解が生じている事が分かる。つまり、
  • 損害賠償請求などをされていて、かつ多額の現金資産を抱えているLDH(旧ライブドア)が売却されたわけではない。
  • 恐らくライブドアは赤字企業で、黒字企業が買収されたわけではない。
という点を把握していない人が多いようだ。
後者については、説明がいるであろう。つまり、粉飾事件後にライブドアは2008年に営業黒字化が報道されたために黒字企業が韓国系企業に買収されたイメージがある。しかしながら、金利支払い等を加味した経常収益は赤字であった。その後、本格的に黒字転換したという報道は無い。
LDHはライブドアの収益を決算報告書等で公表していないので詳細は不明だが、LDHは2008年度と2009年度の第1~第3四半期は営業・経常赤字であり、グループ全体での業績は芳しくないことなどから、上述も加味してライブドアも赤字企業であったと判断するのが妥当であろう。
今回の売却は、資産整理と解散の方向で作業を進めるLDHと、事業を存続したいライブドアにとっては、インターネット・サービスを手がけるNHNは心強い売却先となると考えられる。
韓国企業の侵略のように書いている人も見受けられるが、今後、ライブドアが成功すれば日本人の雇用が確保されるわけだし、失敗してもLDHは売却益を確保しているのでNHNが損失を被る。ライブドア関係者から見ると、NHNは救世主以外、何者でもないであろう。

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