2025年7月11日金曜日

デジタル庁の日本語能力 — 使いまわすスローガンは慎重につくろう

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デジタル庁では、デジタルの活用により、一人ひとりのニーズに合ったサービスを選ぶことができ、多様な幸せが実現できる社会を目指します。」と言うスローガンが理解できない。サービスを選ぶのは誰であろうか。ここで言うサービスは、公共サービスのことで、情報サービスのことではないと理解してよいのであろうか。

テニヲハの誤りだとして「一人ひとりニーズに合った公共サービスを選ぶことができ、…」と理解したいところだが、保険会社の料金プランでも無いので理解し難い目標になる。「一人ひとりのニーズに合わせた公共サービスを提供することによって、…」であれば穏当な目標に思えるが、単なるテニヲハに留まらない。

私もよくやるので文が捩れていることに関して他人を強く責める気にはなれないが、あちこちで使いまわしているセールススローガンが洗練されていないのは残念なところである。システム開発では曖昧さを許さない機械が絡むので、開発者が用いる言葉が曖昧でも最終成果物の辻褄はあうことが多いが、こういう文章は機械はチェックしてくれないので精査してから公表する必要がある。

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