ジェンダー社会学者の石田仁氏が、重回帰の結果をもって「人々のトランスジェンダー嫌悪が少なくなれば、ジェンダー平等感覚の形成は進む」と主張しているのだが、統計的因果推論の手法を使わない限りはそのような事は言えないので指摘したい。トランスジェンダー嫌悪はジェンダー平等感覚や他の潜在変数に影響を受けうるので原因ではなく結果の可能性がある。
2021年6月30日水曜日
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インターネット上で話題になっている事件を、理論とデータをもとに社会科学的に分析。
ジェンダー社会学者の石田仁氏が、重回帰の結果をもって「人々のトランスジェンダー嫌悪が少なくなれば、ジェンダー平等感覚の形成は進む」と主張しているのだが、統計的因果推論の手法を使わない限りはそのような事は言えないので指摘したい。トランスジェンダー嫌悪はジェンダー平等感覚や他の潜在変数に影響を受けうるので原因ではなく結果の可能性がある。