2025年1月30日木曜日

三浦ゆえ・山田ノジル×橋迫瑞穂の判決は、社会学者・橋迫瑞穂に厳しいものではあるのだが

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𝕏/Twitterのツイートに関して、編集者と文筆家が社会学者を名誉毀損とプライバシー侵害で訴えていた三浦ゆえ・山田ノジル×橋迫瑞穂の高裁判決が出た*1。基本的に原判決*2を踏襲している。橋迫氏は控訴しない(かできない)ようなので、これで確定。争点は3件あり、うち2件で不法行為が認められたのだが、1件は橋迫氏に厳しい判決になっていた。

2025年1月29日水曜日

中国製生成AIのDeepSeekの衝撃は…意外にないよ

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ChatGPTなどの競合他社と比較して省リソースで動き、同等品質の回答を出してくる、中国製生成AIのDeepSeekが公開され、投資家の皆さんに衝撃を呼んでいる*1

生成AIシステムで大量に用いられているGPUへの需要が減るかと思われたのか、NVIDIAの株価の下落が目立っていた。ただし、これは投機的な反応だ。生成AIが同じ回答を出すのに必要な計算量が減れば、月のリクエスト数を増やしたり、応答性能を改善したりできるし、すると利用者も増えるので、ハードウェア投資が減るとも限らない。

2025年1月27日月曜日

弱者男性を罵しりたい女性には、弱者男性を罵しらせておこう

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男性は女性に蔑視されていると知ると傷つくので、女性は好みではない男性の性質を悪く言うべからずと主張が流れていた*1。8000字の長々とした議論で、審級*2の意味を誤解している気がするが、要約するとこういう話であった。まぁ、義務倫理の観点からは、よくない行為であるのは確かではある。社会的弱者であってもその人格は尊重されるべきで、それができない女性は自らの尊厳を毀損しているからだ。

誇張される女性に対するAEDの使用リスク

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女性にAEDを使ったら、現場にいなかった親が強制わいせつ罪で被害届を出して、和解で決着する羽目になったという証言をABEMA NEWSが報じて、AEDの法的リスクを以前から主張してきたアンフェの皆さんが危険を煽るコメントをつけて拡散している。しかしこの証言、色々とおかしい所があって、信じるに値しない。医療関係者や法曹が次々に指摘している*1

2025年1月26日日曜日

イーロン・マスクの政治言論活動

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自身は移民で留学ビザで就労をしていた疑惑がもたれている富豪のイーロン・マスク氏*1が、欧米の排外主義者を支持する姿勢を明確にしている。マスク氏が大統領選で多大な政治資金援助をしたトランプ大統領は不法移民排斥姿勢を鮮明にしているし、マスク氏はドイツの極右政党とされるAfDでの集会でスピーチを行なった。イギリスのリフォームUKへの干渉も試みているようだ*2

2025年1月21日火曜日

トランプ政権混迷の4年間がはじまる

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2回目のトランプ政権がはじまった。新政権といっても2期目なので、大統領の性格と手腕についてはよく知られており、1期目は歴代大統領の中でもっとも低い平均支持率と、がっかりされた大統領であった。どうして返り咲いてしまったのか。就任式の演説からして、前回から自由奔放感が増しているトランプ大統領だが、これからどういう混乱が危惧されるか整理していきたい。

2025年1月19日日曜日

牛角の女性半額キャンペーンは、(もしそれがあれば)ジェンダーステレオタイプの解消に作用したよ

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昨年の9月に開始された牛角の女性半額キャンペーンがSNSで強い非難を浴びていたことはまだ記憶に新しいが*1、牛角への非難を踏襲した議論をYuto Kunitake氏が論文にまとめてCorporate Communications誌に投稿し、掲載されることになった*2。しかし、著者が採択された原稿を公開していたので拝読したのだが、細かい表現がよろしくない。

2025年1月11日土曜日

質的調査で「仮説」が検証できるまで調査対象者を増やすのは研究不正にあたるのか?

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社会学の質的調査インタビュー*1では、仮説が検証できるまで調査対象者インタビューイを増やしていくと言う説明があり*2𝕏/Twitterで統計学的に不正だと非難されている

社会学者がやっていることなので胡散臭く思うわけだが、その非難は的を外している。サンプルサイズを適応的に増やすことが直ちに統計不正になるわけではないし、そもそも質的調査は事例研究に過ぎず、統計解析から普遍的な傾向を示すものではない。またインタビューイを増やすことが、標本調査のサンプルサイズ拡大にあたる行為とも限らない。