従来、生物学では、有性生殖を行う生物において、大きい配偶子をつくる個体がメス、小さい配偶子をつくる個体がオスと定義されている。個体の染色体や生殖器の違いは、個体がつくりだす配偶子の種類を予測する情報に過ぎず、雌雄を決めるのは個体がつくりだす配偶子の種類。これを生物学的性の基礎的定義と看做している進化生物学者もいる*1。
2024年2月22日木曜日
2023年9月3日日曜日
海洋や大気などにあるトリチウムは、来年以降も、どんどん減っていくので
福島第一原発の処理済汚染水に含まれるトリチウムに関して、生体濃縮やら何やらといった用語を持ち出し、その危険性を強調し、処理水の海洋放出に反対する人々がいる。その中には科学者に分類される人や、原子核物理学を学んだと称する人々もいるのだが、皆さん、冷戦時代に核兵器の実験で地球に大量のトリチウムがばら撒かれた事、残存総量の5.4%強が毎年崩壊して無くなることを見落としている。
2022年8月26日金曜日
『トゥームレイダー』シリーズを使ったセクシー化されたゲームは女の子の身体的魅力に関する自信に影響しないよ論文が、上手く実験デザインされていない件
性的魅力を強調した女性表現が少年・少女に悪影響がある説があって*1、特に少女への悪影響が危惧されている。
心理学者は実験や観察からこの説の是非を検討しているのだが、数ある研究の中でゲームの登場人物のセクシー化(sexualization)は影響がとても小さいと言う研究が、人気ブログのギガジンで間接的に紹介されたこともあり、ネット界隈の表現の自由戦士の間で広まっている。
2022年1月12日水曜日
快楽は一瞬で代償は高くつく? — 強姦と性的暴行へのポルノの影響
2021年11月9日火曜日
『科学哲学の冒険』を読んで社会構成主義者を撲滅しよう
ネット界隈での言い争いで、主張が科学的におかしいと批判されると、科学も社会から影響を受けるもので絶対ではないと言い出し、自説を維持しようとする人々がいる。主張の科学的根拠の信憑性ではなく、科学全体を疑いだす論点すり替え論法と言う詭弁なのだが、あえて話を逸らされてみると、科学と言う営みの正当性どころか、そもそも科学とは何かを説明するのも難しいのが分かる。
2020年3月15日日曜日
2020年3月4日水曜日
なぜ女は昇進を拒むのか — 進化心理学が解く性差のパラドクス
所得などに関するジェンダーギャップに関して、ネット界隈のジェンダー社会学者の主張に困惑することは多い。彼らは、男女で能力や選好に違いがない事を前提に、ジェンダーギャップの原因のすべてを男女差別が起因だと主張しだしたり、男女の選好の違いは、メディアや教育などによってつくられた性別認識、つまり社会構築物に過ぎないから変えられると主張する。しかし、雇用機会均等法が導入・拡充されて久しく女子教育の高度化も長い間されてきたが、男女の振る舞いには依然として大きな違いがある。これは日本だけではなく、北欧も含む欧米でも変わらない。
2020年2月13日木曜日
はあちゅうさんにも、二重盲検のランダム化比較実験と治験について学んで欲しい
以前、血液クレンジング(血液オゾン療法)を受けたと公にして炎上した人気ブロガーのはあちゅう氏*1が、凝りもせずに血液クレンジングが予防医療の観点では部分的効果が認められていると断言する医師がいたと言い出し、また炎上している。代替医療は医師免許を持つ者が勧めていても効果がないものが大半で、さらに安全性に問題のあるものがあると言う感覚が無いようだ*2。効果・効能の測り方を学んで、血液クレンジングについて再考してもらいたい。
2019年12月31日火曜日
2019年12月1日日曜日
月経周期が女性の味覚を変える説は、非科学的とは言えない
クーリエ・ジャポンの「すきやばし次郎の「ミシュラン落ち」 海外での報道は過去の発言に注目が…」と言う記事で紹介されていた、著名寿司店「すきやばし次郎」店主の小野二郎氏の「月経周期が女性の味覚を変えるので、女性は寿司職人に向かない」と言う趣旨の過去発言が、非科学的な女性蔑視だと話題になっていた。
2019年6月30日日曜日
∂が出てくる高校数学で熱力学と統計力学を紹介する『高校数学でわかるボルツマンの原理』
経済物理学と言う統計力学を使って経済現象を説明しようとする分野がある*1ので以前から統計力学に野次馬的な興味があったのだが、なかなか手を出せずにいる。大学の統計力学の教材は物理学徒向けに書かれており、文系には予備知識の欠落でなかなか読み進まない*2し、そもそもそんなに本格的に勉強したくない。こんな我侭のための教材などこの世に無さそうではあるのだが、普通にブルーバックスから『高校数学でわかるボルツマンの原理 : 熱力学と統計力学を理解しよう』と言う本が出ていた。
2019年5月1日水曜日
人工知能に研究をさせるのは有害だが、人工知能に研究をチェックさせるのは有益
2019年4月23日火曜日
人工知能好き、SF好きは読むしかない『心の進化を解明する』
2019年4月14日日曜日
System 1と2が出てくる心理学の二重過程理論とどう付き合うべきか
ノーベル賞を受賞したカーネマンなど著名心理学者も持ち出してくるので、心理学者ならずとも反射的な判断をSystem 1、熟慮する判断をSystem 2で行っているとするような二重過程理論を耳にしたことはあるであろう。ヘアの二層理論など思想から来る議論と類似性があり、説明のための概念としては優れている面もあって、ついつい確たる議論として採用したくなる。しかし、この二重過程理論、微妙に強固とは言えない面があるので言及するときは注意が要る。
2018年10月23日火曜日
ジェンダー論をやっている社会学者にも「マンガ 化学式に強くなる」を読んで欲しい
そして発狂して欲しい。
ある秀逸なエントリー*1を眺めて興味をもって「マンガ 化学式に強くなる―さようなら、「モル」アレルギー」読んだのだが、面白かったので紹介したい。日本のポピュラーサイエンスの雄、講談社ブルーバックスの一冊なので同人本ではない。中学生向きなのだが、オトナにも3つの意味で懐かしいと思う。
2018年10月3日水曜日
教科書に書いてあることを簡単に信じないのは研究者養成コース
2018年のノーベル医学生理学賞を受賞した京大の本庶佑特別教授がインタビューで、研究にあたって心がけていることは「(論文とか書いてあることを)簡単に信じない」、研究者の道に進む夢を見る子どもたちに伝えたいことは、「教科書に書いてあることを(簡単に)信じないこと」と答えて*1、疑似科学界隈を活発化させるのではないかと言う危惧を呼んでいる。「一般向けになされたという意味では失言…きちんと弁解していただきたい」と発言全体を読まずに非難している社会学者まで現れている。



















