トランスジェンダーに関する言説が理由なのだと思うが、ジェンダー社会学者の牟田和恵氏がキャンセルカルチャーの被害にあったと主張している*1ことに対して、これまで他者をキャンセルしてきたのに自分がキャンセルされるのには文句があるのかと揶揄する声が多数からあがっている。しかし、牟田和恵氏が他者をコミュニティから村八分にしようとしたことは(私が知る限り)ないし、ジェンダー社会学者やフェミニストが多数賛同しているキャンセルカルチャーを推奨するオープンレターの賛同者にも名前を連ねていない。
2023年9月30日土曜日
2023年9月28日木曜日
ダンボール授乳室を非難する前に
道の駅に、板野紙工から寄贈された2コマ型の強化ダンボール製の授乳室*1が設置され、ネット界隈で非難と擁護の議論が交わされている。安っぽいことと、鍵がかからずカーテンのみであること、天井が空いていることが主に非難されている。
これらの非難をされると、その欠陥が何をもたらすのかの評価がされていない。防災や防犯上の具体的問題があれば、施設管理者が施設利用者に対して負っている安全配慮義務*2から対策すべきと強く言えるが、見た目の問題であれば利便性を優先すべきと言う意見に抗うのは難しい。ネット界隈の多くの道の駅を利用しない人にとって、視界に入らないものだからだ。
2023年9月27日水曜日
ネット界隈のフェミニストとそのアンチのための用語集(β版)
ネット界隈ではフェミニスト嫌いのアンフェと呼ばれる人々が少なくなく、学者でも匿名アカウントでもフェミニストと思われる人物の言説に文句をつけている。
しかし、往々にして学者を含めてフェミニストの皆様の言葉の運用は厳密ではなく、アンフェの皆さんもフェミニズム用語を請け売りかつ濫用する癖があり、フェミニストの言いたい放題をアンフェが支離滅裂に非難する現象がよく発生している。
2023年9月21日木曜日
ロシアのミサイルに搭載されている電子部品
西側諸国の禁輸措置にも関わらず、ロシアの弾道ミサイルと巡航ミサイルの生産ペースが回復していると報じられている。西側の電子部品を迂回輸入しているような説明がされているのだが、弾道/巡航ミサイルに使われている電子部品に関しては、輸出入を規制するのが困難に思える。ありふれた部品を少数輸入すれば済むからだ。
2023年9月16日土曜日
性的少数者を差別してはいけないとされるのは、彼らが正常だからではないよ
文筆家の牧村朝子氏が、性的少数者は先天的で矯正不能であるので正常であり、差別してはいけないという理屈で社会運動が行われてきており、後天的であったり異常を認めざるを得ない場合は差別を不当なものとできないと指摘している*1が、さすがにそこまで脆弱な理屈だけではないので指摘したい。
2023年9月14日木曜日
痩せたら乳房も縮むという非難をマンガに投げつける御利益
肋骨が浮いており、腹回りに肉はついておらず、食欲がわかず食べも嘔吐する、体重計にのった上で痩せたと言及している少女が巨乳のままであるマンガが、痩せたら乳房も縮む、摂食障害への誤解を生むと非難されていた*1。摂食障害による激痩せ女性の画像を見ると、確かに性的魅力は維持していない。
2023年9月8日金曜日
未成年タレントへの性的暴行問題は、ジャニーズ事務所だけではなく、芸能界全体で再発防止策を
創業者のジャニー喜多川氏が所属する多数の未成年の男性タレントに性暴力を繰り返していた事件*1に関して、ジャニーズ事務所の創業者一族の社長が事実を認めて謝罪、引責辞任をした*2。再発防止特別チームの勧告を受けてのもので*3、ジャニーズ事務所として再発防止策もとられると予想される。しかし、十分ではない。
2023年9月5日火曜日
ペドフィリア差別に反対する前に知っておくべき15のこと
訳本『イン・クィア・タイム』の帯を書いた王谷晶氏のツイートにペドフィリアとチャイルドマレスターを混同するペドフィリア蔑視があると*1、本の翻訳者の村上さつき氏らがハッシュタグ「#ペドフィリア差別に反対します」を用いて𝕏/Twitterで王谷氏の非難をはじめ、村上氏と氏に同調した人々がアカウントを凍結された*2。
2023年9月4日月曜日
アツギのラブタイツ企画には、勝手参加した絵師が過激化するリスクがありまして
アツギが絵師に依頼してタイツをモチーフに萌え絵を描いて「#ラブタイツ」タグをつけてツイートしてもらう2020年11月のラブタイツ企画が、萌え絵不寛容派の非難に負けて中止したのは失敗だったという主張を2023年9月にもなって見かけたのだが、当時の非難*1が不当だとしても広告キャンペーンを維持すべきであったかは分からない。
2023年9月3日日曜日
海洋や大気などにあるトリチウムは、来年以降も、どんどん減っていくので
福島第一原発の処理済汚染水に含まれるトリチウムに関して、生体濃縮やら何やらといった用語を持ち出し、その危険性を強調し、処理水の海洋放出に反対する人々がいる。その中には科学者に分類される人や、原子核物理学を学んだと称する人々もいるのだが、皆さん、冷戦時代に核兵器の実験で地球に大量のトリチウムがばら撒かれた事、残存総量の5.4%強が毎年崩壊して無くなることを見落としている。