アメリカの大卒と非大卒の間で、政治的問題関心や支持政党が異なる政治的分断があると言う認識の政治批評を多く見かけるのだが、アメリカ人の書いたものも含めて、白人福音派(white evangelicals)という大きな政治的要素を見落としているものが多いので指摘したい。
福音派は1970年代に台頭した新興宗派の総称で、信者の総計は1億人ほどいると言われる。福音派の7割ぐらいが白人福音派だそうなので、7000万人。相対的に大卒者が少なく、所得も中の下といったところだが、コミュニティーと強いつながりがあり、幸福に生きている人々だ。非都市部、過疎地域の在住者が多い*1。









