2023年9月27日水曜日

ネット界隈のフェミニストとそのアンチのための用語集(β版)

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ネット界隈ではフェミニスト嫌いのアンフェと呼ばれる人々が少なくなく、学者でも匿名アカウントでもフェミニストと思われる人物の言説に文句をつけている。

しかし、往々にして学者を含めてフェミニストの皆様の言葉の運用は厳密ではなく、アンフェの皆さんもフェミニズム用語を請け売りかつ濫用する癖があり、フェミニストの言いたい放題をアンフェが支離滅裂に非難する現象がよく発生している。

さすがに非建設的なので、もう少し本質的なところで言い争うためによく見かける用語/概念、これらからの議論に役立つ用語/概念をまとめてみた。

生物学的な性別(biological sex)
異形配偶子の生物で、大きいほうの配偶子(e.g. 卵子)をつくる個体をメス、小さい配偶子(e.g. 精子)をつくる個体をオスと呼ぶ。この生殖における役割の違いと整合的な男女の分類のことを生物学的な性と言う。
男女内における体格やホルモンのばらつき、性分化疾患の存在などから、生物学的な性別も社会構築されていて男女に明確な差異はないと言い出す学者もいるが、古今東西、射精するヒトと妊娠出産するヒトが同じ性別に入ることはない。
生物学的な性別の言い換えだが、法的な性別が変更されうること、性分化疾患者の性別が社会構築されていることを強調したい人が、出生時の性別(natal sex)、出生時に決定された性別(assigned sex at birth)と言う表現を好むときがある。
ジェンダー(gender)
生殖での役割に基づく生物学的な性別(sex)ではない性別の総称、社会的な性別。公的に認定されている社会的な性別のことだと考えたくなるが、社会的な役割を指す場合も、性自認を指す場合もある。性自認を指す場合、往々にして性自認の説明が不明瞭で、議論は混迷する。
性的指向(sexual orientation)
異性愛や同性愛など、結婚か同棲したい相手、継続的に性行為したい相手の性別と自分の性別の関係。セクシュアリティ(sexuality)。精神医学や心理学の主流派の定義では、性別区分で年齢区分ではないので、性的倒錯(paraphilia)は含まれない。
パラフィリアを含めた性行為したい相手の性質で、継続的に他の対象よりも性的興奮を覚える場合は性的嗜好(sexual preference)、継続的とは限らない場合は性的関心(sexual interest)となる。パラフィリアをセクシュアリティや性的指向のひとつだと書くと、SNSでは凍結理由になるので注意しよう。
トランスジェンダー(transgender)
自分の身体的な性別やそれに基づく扱われ方、二次性徴が気に入らなかったりなど性的違和(gender dysphoria)を持つ人々。生物学的な性別の異性として扱われたり異性として振舞うと性的違和が緩和される人々は、性自認が生物学的に異性のトランスジェンダー男性もしくはトランスジェンダー女性となる。
性別適合手術を受けたり、ホルモン療法で身体的特徴を異性に似せている場合はtranssexualになる。性別適合手術やホルモン療法は受けていないが、異性装をしているの人々はtransvestism,性自認と身体的性別は一致するが異性装が好きな人はcross-dresserになる。
フェミニズム(feminism)
女性の権利拡大・地位向上運動の総称。性差ミニマリズムで女性も男性のように外部労働に勤しめというリベラルと、性差マキシマリズムの社会は女性にもっと融通しろというラディカルに大別されるが、考え方、取り組み方は実に様々で、あるフェミニストの主張が、他に反対されていることも頻繁にある。
ジェンダー平等(gender equality)
男女格差がない状態。機会に着目するか、男女比や格差などの帰結に着目するかは、論者や文脈による。ただし、帰結重視派も、格差があれば差別があると言うように、ジェンダーに基づく抑圧(gender-based oppression)があることを指摘するので、原則的には機会の平等が重視されていると考えられる。
ジェンダーフリー(gender free)
フェミニズム理論家の大学教授であったバーバラ・ヒューストンの1994年の論文では「組織的かつ意図的にジェンダーを無視する」ことも意味する言葉で、ジェンダー不平等を永続化すると批判されていたのだが、日本に入ってきたときに多義的な意味不明な和製英語になってしまい、かなり前に利用非推奨になった。
男女別の統計をとることや、アファーマティブアクションや女子トイレや女子スポーツに反対するフェミニストは少数派なので、フェミニストの大多数はヒューストンの意味でのジェンダーフリーに反対している。
ジェンダーロール(gender roles)
性役割。伝統的に社会で広く受容されていて、適切もしくは望ましいとされる、性別ごとの役割、振舞い方、姿勢。男は外でフルタイムで働き、女は家事や育児を主に担うと言うのが典型例で、服装や化粧、話し方などの差異、男は喜怒哀楽を出すなというような規範も含まれる。
ジェンダー学者はそのすべてが不正のように言うが、合理的理由があるときも。法律や採用慣行などで強制力のあるものもあるが、そうで無いものもある。また、時代とともに変化するもので、近年は女性の職が多様化するなどしている。シェイクスピアの時代の男は、喜怒哀楽が激しいのが一般的だったとか。
ジェンダーバイアス(gender bias)
性別に関する誤った固定観念というか偏見。さらに、その偏見に基づき男女で取り扱いを変えることを指す。家庭内暴力の被害者はほとんど女性であると言うような思い込みや、離婚時に親権を持つのは母であるべきと言うような固定観念が典型例。
セクシズム(sexism)
女は数学ができない、女は地図が読めない、女はヒステリックだ…と言うような、性別による蔑視と、蔑視に基づく差別。もちろん男は…と言うようなパターンもある。ジェンダーバイアスとほぼ同義語だが、蔑視であることを強調し、生物学的性別を意識させる点が異なる。
ジェンダー論(gender studies)
学問的にフェミニズムを正当化しようとするところからはじまっている分野横断的な学問分野。社会運動と密接に関わっているために政治性が強く、結論が定まった議論から脱皮しきれていない面があるのと、分野横断的すぎて研究者の学習が間に合っていないきらいがある。ポモに汚染された人々が多数いる。
TERF/ターフ(trans-exclusionary radical feminist)
生物学的女性とトランス女性を同様に扱うことに反対する(狭義にはラディカルな)フェミニストのこと。差別主義者と言うイメージがついているためか、TERFの人々は自らをジェンダークリティカルと呼ぶ。主流を自認するトランス擁護派に非難されているが、異端と言うわけではない。
TRA(trans-rights activists)/アライ(Ally)
トランスジェンダー権利活動家とその賛同者たち。少しでもトランス排他的な人々を見かけると、何とかして意見を変えさせるか、社会から排除しようとしてくるキャンセルカルチャーの担い手が多い(か目立つ)。
家父長制(patriarchy)
家父長が他の家族に対して指揮命令をし、家計の財産の処分権を持つような社会制度。家父長は男性とは限らない。孝謙/称徳天皇、北条政子、日野富子。フェミニストは聖書の示す家族像(i.e. 「妻たる者よ。主に仕えるように自分の夫に仕えなさい。」)や、男性が意思決定者となる社会構造を指して使う。
母権制(matriarchy)
女性が中心に意思決定をしている社会構造をさす。稀ではあるが無いわけでもない。相続は母系(matrilineality)だが、意思決定は男性の父権制の社会もある。ギリシャのドデカネス諸島のカルパトス島の辺境にあるオリンポス村が、名前や財産が母系相続であることが知られており、ネイティブアメリカンのイロコイ族は財の貯蓄は部族全体で統一して行なって、女性会議で各自への割当を決めるようになっていた。
パターナリズム(paternalism)
親が子どもの面倒を見つつ躾けるように、偉い人が弱輩のためだとして、弱輩の行動を制約し、あれこれ指図すること。この世にあちこちに見られるが、余計なおせっかいになっている場合もある。自己利益のために「あなたのためですよ…。」と他人を騙して動かそうとする行為ではない。
母権主義(maternalism)
母性を重視し、健全な社会のために母子関係への配慮・優遇が必要だという考え方。保守的な考え方な気がしてくるが、フェミニスト用語である。父親ではなく母親の感性で社会を作れということか。母権制と混同されることがある。
慈悲的性差別主義(benevolent sexism)
妻や母としての出産や育児など伝統的な女性の役割を崇敬し、恋愛対象として女性を美化し、男性は女性を保護する義務があるとする考え方。女性の出世欲や就業意欲を削ぐことで、女性を伝統的な役割に甘んじさせたり、ストレスがかかるが評価につながる仕事に女性が取り組むことを阻害したりする。
個人的なことは政治的なこと(The personal is political)
家庭内の女性の性役割を伝統的な家父長制のものからジェンダー平等なものに変えるように、政治は介入しろと訴えるスローガン。単なるスローガンであって道徳律ではないので、フェミニストは男性の問題も政治的に解決すべきとは考えない。
バニラジェンダー仮説(Vanilla Gender Assumption)
男性と同様に外部労働に従事するのが女性の幸せと言うリベラル・フェミニズムの考え方。
ジェンダー平等パラドックス(gender-equality paradox)
男女差別がなくなるほど、男女の選好の差によって男女の進路に差異が出てきて、男女格差が広がる現象。
ジェンダー・ギャップ指数(GGI
世界経済フォーラム(WEF)が毎年出している、男性と比較した女性の地位を示すために、男性の境遇悪化でも改善する指数。女性の厚生は示しておらず、女性が男性よりよければ差があっても最高得点なので平等評価でもないし、各国の制度や風習(e.g. missing girls)は反映していない。
国連のジェンダー開発指数(GDI)などと比較して日本が悪く後進的に見えるため、社会変革を求める活動家はこの指数の特性を考えずに言及を好む。なお、女性の政治家や企業役員が少ないのが、日本の低スコアの主因である。
有害な男らしさ(toxic masculinity)
よくいる男性の気質としての男らしさの中で有害なもの。女性蔑視、男性同性愛者嫌い、いじめを含む攻撃性、感情の抑制、悩みを抱え込んでしまう性質が例として挙げられている。
有益な男らしさ(positive/healthy masculinity)と言う概念もあり、こちらは社会的弱者への配慮自体や家庭や社会のための自己犠牲である騎士道精神(chivalry)が含まれる。
主体性/主体的
国語的には自分の意志・判断に基づいて行動する程度/さま。しかし、SNS上のフェミニストの言説では、女性が尊厳をもって行動していること、尊厳に配慮して扱われていることを指すことがある。なお、主体的であれば尊厳があるとは言えない。社会的/経済的都合で自ら判断し行動している場合でも屈辱的なことはあるので。
ルッキズム(lookism)
肥満やブサイクは仕事ができないというような偏見に基づく、採用や昇進に関する差別。一部のフェミニストは、1990年代中盤から、化粧や美容整形などを女性に強いる社会への批判で用いている。程度問題もあるので、アンフェが例に持ち出す男性に身だしなみを求めることが、フェミニストの言うルッキズムにあたるかは定かではない。
マンスプレイニング(mansplaining)
分かっている女性に対するよく分かっていないオジサンの高飛車説教トーク。なお、若年男性はもちろん、弁護士のオジサンなども、よく分かっていないオジサンの被害にあっている。
ホモソーシャル(Homosociality)
女性や男性同性愛者を排除した、男性と男性の交友関係。男の子はだいたい男の子と遊んでいる。社会的に地位があり、経済的に豊かな男性が、女人禁制のジェントルマンクラブで重要事項を決めているような陰謀論に毒されているフェミニストがいるらしく非難されていることがあるが、19世紀であっても昭和の時代の喫煙室における社内調整よりも実態が無さそうであるし、今は19世紀ではなく21世紀である。
エロティック・キャピタル(erotic capital)
金銭的利益、社会的利益の源泉としてみた性的魅力のこと。性資本、セクシャル・キャピタルとも言う。社会学者キャサリン・ハキムが性的魅力を駆使して利益を得ることを肯定する文脈で提唱した。性的魅力を資本として看做すことに否定的なフェミニストは多いが、肯定的な人々もいる。
スラット・シェイミング(slut-shaming)
若年女性のセクシーな格好を中高年がはしたないと注意するような、規範に従わない行動や格好を非難する行為を指し示すフェミニズム用語。日本のSNSではフェミニストが自認するか、フェミニストと看做される人々が女性のお召し物を非難していることが多いので、使われることは少ない。
認識的不正義(epistemic injustice)
適切な用語や表現が無かったり、人々に同種の抑圧経験が無いために、抑圧されている人の訴えが理解できない解釈における不正義(hermeneutical injustice)もしくは、偏見や、証言方法が不適切という理由で、抑圧されている人の声が無視される証言における不正義(testimonial injustice)を指す。
2020年にあるジェンダー社会学者がhermeneutical injusticeの方の意味で言及したが、一般化しなかった。既に世間にその主張が知れ渡っているフェミニズムよりも、まだ認知度が低い弱者男性論の方で有用な概念かも知れない。
キャンセルカルチャー(cancel culture)
言動を理由に、古代ギリシャの陶片追放のように人格を役職から降ろしたり職場や共同体から追放すること。村八分。役職に関係のない言動を理由にしたときに用いるため、背任による解任などでは使われない。検閲や文化排斥/ボイコットと混同されることが多い。文化をキャンセルすることではなくて、他者をキャンセルする文化。
侵略戦争をはじめた政治家と懇意なオペラ歌手を公演から降板させるような行為が典型例になる。フェミニストが論敵を封じるために用い、非難されても正当な行為だと居直ることがある。
yes means yes
性行為の前に積極的に同意をとる習慣を世に求め、どちらかが不本意な性行為で事前に同意がないものは性的暴行と看做そうという運動のキャッチコピー。
日本では、抵抗などにより不同意を明示しない場合は、同意がなくても性的暴行と看做されなかった(no means no)が、ここ何十年かは酩酊や社会関係によって抵抗の意を示しづらい場合は、抵抗がなくても性的暴行が認定されるようになってきた。しかし、同意が必ず必要だと要求されているわけではない。
なお、同意書が必要になると揶揄されるが、yes means yesになった北欧で同意書が一般的になったわけではない。裁判になったとき、抵抗した蓋然性が高いかという検討が、同意した蓋然性が高いかと言う検討に代わっただけである。
性的消費(sexual consumption)
性的興奮、性的快楽を得るためのモノとして利用すること。典型的かつ狭義には買春のことを指しているが、露出度の高いウェアの女子選手をエロティックな存在として鑑賞する行為や、肉感的な女性の絵の鑑賞などにも使われる。上野千鶴子女史が春画を指して性的消費財と呼んだのが日本語での初出の模様。
性の商品化
セックスワークの提供と狭い意味から、エロティック・キャピタルの駆使と言う広い意味まで、語義が曖昧な言葉。セックスワークを意味しているように思わせつつ、接待飲食業キャバクラにも適用して、セックスワークと接待飲食業を同一視し、接待飲食業が非倫理的だと非難するような詭弁に用いることができる。誤解や誤謬推理を防ぐために、議論の前に定義を確認する必要がある。なお、国外での議論に用いられている概念では無さそうである。
性的モノ化/性的客体化/性的対象化(sexual objectification)
性欲に突き動かされ人格をモノのように粗雑に扱うこと。性的暴行やセクハラなど多くの不正行為、乳房や臀部など女性の身体の一部だけを切り取った写真を撮ったり、セクシーさで序列をつけたりする下品な行為、厳密には配偶者との性行為なども含まれる。
フェミニスト哲学者のヌスバウムは女性の尊厳が守られれば、不徳とは限らないと指摘している。また、モノ化とは人格をモノ扱いすることなので、架空の女性キャラクターのように人格では無いものはモノ化されない。フェミニストが性的モノ化だと女性表現を非難するときは、だいたい後述するセクシー化の害悪のことを言っている。
学者を含む少なくないフェミニストが意味を誤解しているが、これは訳語に惑わされているためだと推察される。
セクシー化/ポルノ化(sexualization/pornofication)
広告などメディアの女性表現の露出度があがるなどしてセクシーになっていることを指す。少年少女、とくに少女の価値観形成に悪影響ではないかと真面目に危惧されている。女は美貌と愛嬌と勘違いして、自己嫌悪に陥ったり、学業や労働を怠ったり、非行に走ったりする説。
アメリカ心理学会のタスクフォースのReport of the APA Task Force on the Sexualization of Girlsが2008年で関連研究を展望しつつ危惧が表明された。その後の研究進展を展望したLamb and Koven (2019)でも、その危惧は維持されている。ただし、悪影響が実証されたわけではないし、予防で表現規制が支持されているわけではない。
メディア強力効果論(powerful media effects)
マンガ・アニメ・ゲーム内の性的描写が性犯罪を誘発する説の根拠となる考え方。20世紀の一時期、危惧されていた時期があり、多くの研究が行われているが、実証はされていない。
メディア誘導セクハラ(Media-Induced Sexual Harassment)
メディアのセクシーな女性表現に影響されて、男性がセクハラ発言、セクハラ行為を犯しがちになると言う説。実験ではセクハラ発言を増やす効果が示されているものもあるが、現実にセクハラ研修の効果を打ち消すほどの影響があるかは不明。
ジェンダー研究などの分野で進行中の問題
ジェンダー論のデタラメ研究と、それに対するジェンダー論研究者コミュニティの相互批判の乏しさを指す。2018年にJames Lindsay, Peter Boghossian, Helen Pluckroseの3名がジェンダー哲学の学術雑誌にインチキ論文20本を掲載し問題を端的にを示したが、他にもヌスバウム御大のバトラー批判、フェミニスト作家ナオミ・ウルフの博士号取り消し事件などがある。
日本ではジェンダー学者のSNSの投稿が炎上することはよくあるが、SNSはともかく研究は真面目にやっているとは限らない。
アーヴィング・ゴッフマン
メディアにおけるジェンダー表現は人々の性別認識から自然に見えるように作られるという主張をした社会学者。しかし、ジェンダー社会学者はメディアにおけるジェンダー表現が人々の性別認識を定めると言う風に、因果を逆転して解釈しているときがある。
少女ブレンダ
幼少期の男性器への傷害により性転換手術を受けた男性デイヴィッド・ライマーが、少女ブレンダとして育てられた症例。
成功であったと吹聴され、性差が文化的なものによって決定される事例としてジェンダー論の基本的な考え方を定める事になったのだが、実はこの実験を推し進めたジョン・マネーの嘘であり、少女ブレンダは思春期に男性に戻っていたことが、1997年12月に明らかになった。
この症例に大きく依存する主張をしていたジェンダー学者の論に変化はないというか、嘘が発覚したことの把握すらできていないことがある。
クィア(Queer)
日本語のヘンタイに近い意味の言葉であったが、「現在では社会的に規範的とされる性のあり方以外を包括することば」になったなどと説明される。しかし、小児性愛者ペドファイル死体性愛者ネクロファイルも入りますよね? — と聞いても返事が返って来ることはまずない。ポストモダン思想に影響を受けたジェンダー論で取り上げられて広まった。
パフォーマティブ
言語行為論において、一人称・現在時制・直説法・能動態の文で命令や宣言(e.g. 辞任)などの言語行為になっている遂行文のことを指すが、ポストモダン系ジェンダー論では、振る舞い(つまりパフォーマンス)の意味で濫用されている。つまりポモの学者か判別するのに有用。

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