2023年7月2日日曜日

情報発信媒体、口論メディアとしてのTwitterの死(つまり強みゼロ化)

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Twitterが突然、Twitterにログインしないとツイートが見られないようにした上に*1、ユーザーのツイート閲覧数の上限を設けて困惑を生んでいる*2。スクレイピング対策とされているが、早々に制限が緩めつつあるとは言え、スクレイピング対策としてはかなり制限が厳しい。数百人をフォローしているアカウントであれば、無料アカウントだと一日に1回も、有料アカウント(verified/twitter blue)でも10回は十分にアクセスできない。

マイクロブログと呼ばれていた頃もあったのだが、もはやブログと呼べる類のものではなくなった。Facebookのような閉鎖的なSNSとして考えても、ツイートがリーチする範囲は極めて狭い。他のサービスと比較して、見ず知らずの人びとに発信した情報がリーチしやすいメディアであったが、その利点は消えた。Twitter Blueの有料ユーザーはまだ多様なツイートを読むことができるが、有料ユーザーは10万人に満たないと言われている*3。Twitterのアクティブユーザー数は3億人を超えていたわけで、情報発信媒体として死んでいる。広告も見られないので、広告主もうれしくない。

コミュニケーション機能としては実に口論に向いたメディアであったのだが、もう有料ユーザーでも口論するのは苦しいであろう。頻繁に更新しないとリアルタイム性にかけるし、言い争っている相手のツイートだけを見るわけではないからだ。平和的で素晴らしい気もするが、他のSNSと比較したときのTwitterの魅力が消えた。我々は諍いを起こしたいのだ。

アクティブユーザー数はまだ落ちていないであろうが、ツイート数やインプレッション数(ツイートの閲覧数)は激減しているのは想像がつく。さすがにこのまま行くと廃れたサービスになりそうであるが、イーロン・マスクはどうするであろうか。まぁ、自動車ではないから事故で人が死んだりはしない。まったりと行く末を見つめよう。

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