2011年1月4日火曜日

残された体液から、犯人の髪と瞳の色と判別する

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僅かな血液や唾液などの体液からDNAを採取し、その体液の人物の体毛の色を特定する技術が、オランダ・ロッテルダムの医療センター(Erasmus MC)の研究者によって開発された。

ヨーロッパ人種のDNAと髪の色のを情報を収集し、髪の色に影響を与える遺伝子を研究したところ、11の遺伝子にある13のDNAマーカーが髪の色の予測に役立つことが分かった。赤髪と黒髪は90%の正確さで、茶髪と金髪は80%の正確さで予測ができる。また、この手法は、赤と赤みがかった金髪のような中間色も予測できるそうだ(POPSCI)。

同じオランダの研究チームはDNAから瞳の色を予測する技術も研究しており、DNAから年代を割り出す技術も開発されているオランダ法医学研究所の人間生物学的捜査(Human Biological Traces)部門のAte Kloosterman氏は、これらの技術は僅かな体液から犯人の特徴を洗い出すことができるため、将来的には身元不詳の犯人を追跡する重要な道具になると述べている。犯罪者が現場にタバコの吸殻でも残せば、髪と瞳の色、年代の情報を残す事になるわけで、人種が重要な捜査情報になる欧州では効果的な道具になるだろう。

日本だと年代ぐらいしか情報にならず、わかばや双葉が残っていればDNA鑑定しなくても当たりがつくと思っている人もいるかも知れないが、国際化が進めば犯罪者の人種も広がりがちだ。こういう科学的な捜査技術の進歩は、きっと重要になってくると思われる。

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