2012年7月21日土曜日

基礎的収支の黒字化と200兆円の災害対策

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自民党が国土強靭化法案で、民間投資を含めて10年間で200兆円の災害対策を行う事を主張している(時事ドットコム)事に、増税で得た資金のバラマキだと批判が出ている(ZAKZAK)。個別の歳入に歳出が紐づいているわけではないから、批判としておかしい。

批判をするならば、財政責任法案と国土強靭化法案の関係を追及すべきであろう。自民党は2010年に財政責任法案で2020年までにプライマリーバランス黒字化を目標に掲げており、公共投資の拡大はそれと逆行する動きになる。“民間投資も含めて”と言う所で、政府支出がどの程度増えるのかが曖昧になっているが、公共投資を増やすと言う事は、(1)社会保障費の削減幅を大きくするか、(2)さらに増税する規模を大きくするか、(3)基礎的収支の黒字化を諦めるかのどれかになる。

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