2010年10月26日火曜日

生物多様性の保護を訴えかける14歳の少女が書いた絵

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絵心が無いのは自認しているが、第19回国連子供環境ポスター原画コンテストの1等の絵については、一見する価値があると思ったので紹介したい。香港の14歳の少女、Coco Tin Chi Tingさんが描いた絵だ(UNEP)。

彼女の絵は、動物の絵が書かれた組み木の上にガラス製の地球がおかれており、環境汚染の悪魔の手が組み木の一つを抜こうとしたときに、良心の手がそれを抑えて組み木と地球を守っているのを表しており、今、行動を起こさなければ地球が粉々になって壊れることを訴えているそうだ(UNEP)。

2位以下の他の作品と比べると、生物多様性の脆弱さと、人間がそれを保護する重要性の両方が描かれている作品で、際立ってメッセージ性が強い。ただし、2位の子供は11歳で、コンテスト内ではTingさんはやや年長のようだ。ちなみに賞金・賞品がついており、1位は$2,000(約16万円)、2位は$1,000(約8万円)で、さらに名古屋で開催された国際子ども環境会議(Tunza conference)への参加旅費も出たようだ。

日本人から見ると往々にして環境保護に無関心に思える中国人の子供が、このようなメッセージ性の強い作品を出してくる事がやや意外だ。香港では、先進国に近い感覚で地球環境を考えているのであろうか。もしくは中国では、絶滅寸前のトキの保護に成功した実績もあることだし、生物資源の保護には関心があるのかも知れない。

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