2021年3月31日水曜日

主観的な事前分布への違和感を軽減してくれる『異端の統計学ベイズ』

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伝統的な頻度主義の統計学を最初に習うので、学部の講義でベイズ統計学を教えているところは少ない気がするのだが、最近はベイズ統計学の応用が広まっているし、大学院の講義があるところは多いと思う。しかし、数学や統計学の講義は形式的になりがちで、(教員が説明したくても時間が限られているため)その歴史的は説明してくれない。歴史を知らなくても数理的な特性だけ理解できればよいと言う人もいるのだが、歴史を知るとその便利さが分かるし、何より親近感を持てるようになるものだ*1

2021年3月28日日曜日

「負の性欲」でツイフェミの振る舞いは説明できないよ

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歴史学者の舌禍事件の余波かTwitter発の概念「負の性欲」への言及が増えていたのだが、この用語を広めた白饅頭こと御田寺圭氏のエッセイ「「負の性欲」はなぜバズったのか? そのヤバすぎる「本当の意味」」に気になるところがあったので指摘したい。「負の性欲」でツイフェミの振る舞いは説明できない。

リベラリズムの倫理を批判し共同体主義を説く本『これからの「正義」の話をしよう』

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先日、ネット論客の青識亜論氏が『これからの「正義」の話をしよう』に言及していた。NHKのテレビ番組「ハーバード白熱教室」で日本での知名度が上がった、ハーバード大学のサンデル教授の著作。書いてあることを我田引水してきて妙な誤解が広まらないか不安に思って、適時苦情を申し立てられるように中身をチェックしたついでに感想を記しておきたい。

2021年3月24日水曜日

徳倫理は専門家にお任せと言う意味でのエリート主義ではないよ

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社会哲学者の稲葉振一郎氏が新著の宣伝で「権威主義はびこるダークな世界で、エリート主義な「徳倫理学」が流行る「意味と危うさ」」と言うエッセイを書いているのだが、徳倫理が専門家にお任せすればよいと言う意味でのエリート主義になっていて奇妙な話になっている。エリート主義と評されることがあっても、それは美徳を知るエリートでないと幸福になれないと言う意味で、職業的専門家依存主義ではないから。

2021年3月16日火曜日

旧日本軍の慰安所は未成年者を働かせていたので醜業条約違反と言う主張は無理がある

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日本軍の慰安所に21歳未満の朝鮮人女子がいた事を理由に、婦人及児童ノ売買禁止ニ関スル国際条約(以下、醜業条約)違反だったという主張をネット界隈で見かける事がある。醜業条約では通告した地域のみが条約の適用範囲で植民地と占領地は通告しなかったわけで適用外になりそうだが、日本軍が設営した慰安所には内地の法律が適用されるので条約に従わなければならなかったと言う主張なのだが、そのような法的解釈が出来るかは分からない。

2021年3月4日木曜日

朝鮮人慰安婦に関するラムザイヤー論文の『サンダカン八番娼館』の説明について

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朝鮮人慰安婦に関するラムザイヤー論文(Ramseyer (2021))で、『サンダカン八番娼館』を不正引用していると言う批判があるのだが、批判されている箇所のすべてが批判どおりとは言えないので指摘しておきたい。なお、朝鮮人慰安婦と『サンダカン八番娼館』のおサキさんの類似性について説明がないし、『サンダカン八番娼館』に関する部分も無罪とは言いがたいので、ラムザイヤー氏を擁護する気はないので悪しからず。