2013年3月13日水曜日

岩田論文のグラフを池田信夫が勘違い

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経済評論家の池田信夫氏が「岩田規久男氏の捏造した量的緩和の効果」で、岩田論文の図表7が捏造されたものだと主張している。しかし、勘違いな気がしてならない。

池田氏は「岩田氏は、(図表7から)06年4月~07年2月のデータを除外している」と主張しているのだが、どうも点の数を数えていないようだ。

上の岩田論文の図表7は、縦軸が半年間の平均予想インフレ率で、横軸が半期前のマネタリー・ベース平均残高だから、半年に一つ、プロットがされている。2004年3月から2008年2月までの4年間では、8箇所プロットする事になる。

グラフの上方の近似線の周囲の点を数えると、8つあるよ!

「07年9月~08年2月」の点の上二つが、「06年3月~06年8月」と「06年9月~07年2月」を表していると思うが、説明が無かったので誤解したのであろう。なお、3月~8月と9月~翌2月までの半年間で1年を分割しているはずなので、表記に誤りは多いのは否定できないが、マイナーな部分だ。

また、池田氏は「実際の時系列データ」と言いつつ別の図を参照しているが、そこではマネタリーベース増加率と予想インフレ率をプロットしてあり、岩田論文の図表7のマネタリー・ベース平均残高に該当するものがない。だから検証になっていない。

人間だから勘違いもあると思うが、実績のあるシニアの学者を安易に批判する事は、自戒として避けたいと思った。また、捏造なんて軽々しく使うと中傷でしかない。

1 コメント:

POM_DE_POM さんのコメント...

寄寓にも、今ちょうど池田氏の記事にある本(日本銀行デフレの番人)を読んでいた所なので興味深く読んでみたのですが。

それ(06年4月~07年2月)らしい点がちゃんとありますね。言われるまで気が付きませんでした。
仰るとおり、誤解して記事を書いたのでしょうね。
(この点、僕も人の事は言えないのであります。思い込みと勘違いによるコメント多し><;)

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