2013年1月31日木曜日

英エコノミスト誌のマクロ経済学略史

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The Economistでマクロ経済学の略史を紹介している。マクロ経済学に詳しくない人には良いかも知れない*1が、日本の経済政策論争では、もっと新しい議論も言及されているので、誤解を生むかも知れない。

大恐慌の経験からケインズ政策が生まれ、インフレと低成長のスタグフレーションの経験から合理的期待形成理論とDSGE(RBC)と言う分析手法が開発されて、それに比較的最近になって摩擦やアクセラレーターと言った要素が加わってNK-DSGEが開発されてきたものの、大抵は金融システムが表面的な物として取り扱われており、景気後退が必ずしも不況に陥らないことなど、説明できていないことが多いそうだ。これは当初のケインズの指摘とは異なっていると指摘している。

さて、この話、続きがあるのでは無いであろうか。日本のゼロ金利制約、もしくはデフレ不況を受けて、NK-DSGEは発展していっている。NK-DSGEはテクニカルで理論の前提が恣意的になりやすいと言う問題もあるようだが、無視するわけには行かないであろう。しかし、Woodford(2012)を読めば良いと思うが、ちょっとページ数が多いヽ(´д`)ノ

*1ソロー、ラムゼー、世代重複モデル(OLG)が無いので、経済学の発展史と言う感じではない。

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