2012年12月28日金曜日

巨大すぎて逮捕できない

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The Economistが"Too big to jail"と言う記事で、国際的な外資系銀行のStandard Charteredの合計6億6700万ドル、HSBCの19億2100万ドルと言った、イラン、スーダン、ミャンマー、キューバ、そしてメキシコ・マフィアとの取引に関するマネーロンダリング違反の罰金が、軽すぎるのでは無いかと報じている。

HSBCは世界中で問題を起こしているようだが、特にラテン・アメリカの麻薬マフィアの送金が警告されていたのに、情報流入を阻害するように操作しようとしたり、コスト・カットでコンプライアンス部門が機能不全に陥ったために、マネーロンダリング違反を犯してしまったようだ。

素人目には罪が重いように思えるが、科された罰金額は、経営見通しに悪影響と言うレベルでは無いようだ。米国司法省のLanny Breuer氏が示唆したところでは、雇用や経済への影響が考慮されているのも確かなようだ。ただし、問題国家との取引の大半が合法に思えても、一歩間違うとすぐに違法になる危険性がある事は、影響として残ると考えられている。

罰金の根拠が不明瞭で、各国の規制当局が競って額を吊り上げたと、銀行側の擁護者は述べている。

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