2012年12月29日土曜日

それはインフレ目標政策なのか?

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第一生命経済研究所の首席エコノミストの熊野英生氏が『「2―3%インフレ目標」ではなぜまずいのか』で、高いインフレは、高い金利をもたらすが、中央銀行にとって高金利は困るので、中央銀行は低い金利誘導を行いインフレが加速すると主張している。中央銀行にとって低い長期金利が望ましいと言う所が理解できない。

インフレ目標政策だから低インフレ率か低長期金利かの二択になれば、低インフレ率を選択するのであろうし、中央銀行が失業率や為替レートではなく、長期金利の水準に責任を負っているケースは戦後のアコード締結前の米国ぐらいでは無いであろうか。金利が上がれば生命保険会社が評価損を出すことは理解できるが、それを心配している*1のであろうか?

*1中央銀行は決済システムの円滑かつ安定的な運行確保に責任があり、大口機関投資家の自己資本比率は考慮すべき立場にある。ただし生保会社は簿価で損失を出しても、予定利率が固定だから逆スプレッドになって、キャッシュフローで打撃を受ける可能性は低いように思える。日産生命保険は、デフレと低金利で破綻した。

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