2012年10月11日木曜日

アレルギー物質を含まない牛乳を出す乳牛が開発される

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アレルギー原因物質の一つを含まない牛乳を出す乳牛が開発されたと報じられている(POPSCI)。牛乳は20種類以上のたんぱく質が含まれているが、人間の母乳に含まれないβラクトグロブリンがアレルギー源になりやすいらしく*1、それが含まれていない。

βラクトグロブリンの生成を行う遺伝子の発現を防ぐRNAiを卵子の核に送り込み、それを受精させて代理母牛に出産させたようだ。研究チームは牛乳を分泌するホルモンを子牛に与え、牛乳にβラクトグロブリンが含まれていないことを確認した。

事前にネズミで実験していたそうだが、57回の試行で成功は1例で、しかも尻尾なしの子牛となっている。ただし、尻尾なしと遺伝子操作の関係は分かっておらず、研究チームでは偶然の一致と見ているようだ。

この研究成果はProceedings of the National Academy of Sciences誌で報告されている。

*1βラクトグロブリンだけでは無く、カゼインもアレルギー源になるそうだ。

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