2012年6月22日金曜日

甲状腺『異常』の診断にセカンド・オピニオンを

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福島第一原発の災害・事故に関連して、福島県では18歳以下の県民38,114人の甲状腺検査を行い、13,460人の『異常』を発見したが、そのごく一部の186人しか二次検査に対象にならなかったそうで、その検査体制に対して不満が上がっているそうだ(週刊金曜日編集部)。

甲状腺の『異常』(結節や嚢胞)は10人中3人はあると言われ、そのうちの一部の人が触ってシコリを感じるようになどなって病院で検査を行ったうちでも、90%は良性だそうだ(甲状腺の病気/病気別コース[結節性甲状腺腫])。エコー検査ですぐ調べたのだと思うが、かなりの『異常』が発見されたのも当然だし、一定以下のサイズのものは経過観察としたのは妥当に思える。

しかし、環境団体FoE Japanなどが「異常が出ること自体おかしいのに、なぜ一万三四六〇人もの子どもたちを『異常なし』とし、経過観察もないまま二年半も放置するのか」と原子力災害対策本部生活支援チームに申し立てを行ったらしい。環境保護団体らしい反応な気がするが、黙殺するよりは、「異常が出ること自体おかしい」と言う部分を第三者が解説した方が良いように感じる。

「県民健康管理調査」検討委員会の座長である山下俊一長崎大学教授も説明は行っていると思うのだが、環境保護団体には福島県の放射線リスク管理アドバイザーから教授の解任を要求してきた経緯があり、妥当な主張でも聞く気が無いのであろう。地元住民が不安に思わないように、甲状腺の専門家からのセカンド・オピニオンを提供しても良いのでは無いであろうか。単なる政治家の人気取りにしかならないであろうけど。

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