2012年4月19日木曜日

風力発電所と野鳥の生息数

このエントリーをはてなブックマークに追加
Pocket

BBCが、BTOと英国鳥類保護協会(RSPB)の、英国の内陸にある18の風力発電所の、建設前、建設中、建設後における野鳥の生息数を調査した研究を紹介している。

影響は鳥の種類によって大きく異なる。神経質なシャクシギが30~90%減少し、建設後も元に戻らない。アカライチョウも現象するが、建設後に回復する。ヒバリは、植生が繁殖や餌の発見に向くようになるため増加する。タゲリ、ムナグロ、ハマシギには、ほとんど影響が無いそうだ。なお、バードストライクを起こす猛禽類は調査に含まれていない。

野山に巨大建設物ができれば、環境に影響があるのは当たり前なので意外性はないが、バードストライク以外にも多かれ少なかれ環境破壊をもたらす事が確認されたのは重要だ。なお、風力発電所の建設は洋上風力発電にシフトしつつあるが、それも周辺環境に影響を与えうる事は危惧されているようだ(風力発電が野鳥に与える影響のまとめ)。

紹介された研究は、2012年4月のJournal of Applied Ecologyに掲載されている。

0 コメント:

コメントを投稿