2011年7月22日金曜日

持久力を1/6にしている遺伝子が発見される

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POPSCIによると、ペンシルバニア大学の生理学者Tejvir Khurana氏らのチームが、筋肉の収縮に関連している遺伝子IL-15Rαを無効化したマウスが、通常のマウスの6倍の持久力を持ち、より活動を活発させる事を発見したと報じている。

IL-15Rαをノックアウトされたマウスは、筋繊維とミトコンドリアが豊富であったそうだ。これは筋肉が疲労し、エネルギーを使い尽くすまでより時間がかかる事を意味する。IL-15Rαの欠如が、筋肉の収縮が遅い、持久力のある筋肉を産み出しているようだ。オリンピック選手やトップ・アスリートの遺伝子サンプルによる研究よると、長距離アスリートとスプリンターの間でIL-15Rαの変異に差がある事が分かっている。

このマウスの研究は、Journal of Clinical Investigationに掲載された。

以前に頭を悪くしている遺伝子が発見された事を紹介したが、どうやら肉体的な制約は遺伝子である程度決まっているようだ。不思議なことに遺伝子をノックアウトすると賢くなったり、持久力がついたりするので、将来的にはドーピングでより才能豊かな人生が送れるようになるのかも知れない。

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