2011年2月11日金曜日

バージョンアップができなくてもAndroid 2.xが普通になった世界

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Androidは各社がカスタマイズしたOSを搭載しているため、OSのバージョン・アップに支障があると言う指摘があるが、今の所は新しいバージョンのAndroidの普及は順調だ。Android Developersに掲載されているPlatform Versionsの利用シェアは、2011年2月にAndroid 2.2が57.6%と過半になっている。2009年12月には、Android 1.6が54.2%だった(ITmedia)。

1. 既存端末のOSアップグレードは低調

既存端末のアップグレードにより、OSバージョンの入れ替えが行われているわけでは無いようだ。2009年に販売されたAndroid端末の台数は670万台にすぎず、2010年は6720万台だった(ケータイWatch)。Android 1.6のシェアは54.2%から6.3%に低下したが、Android 1.6の稼動台数は大きく変化していない事を意味する。

2. OSアップグレードができない機種も多い

Gizmodo Japanが「米国AndroidスマートフォンのForyoアップグレードへの道は日本よりも厳しい!?」という記事を掲載しており、米国のAndroid端末がAndroid 2.2(Froyo)にアップグレードできないものが多いと指摘しているが、リストには日本や欧州では2.2で販売されている機種も米国では1.6や2.1のままと言う事が多いようだ。DELL StreakやHTC Aria、HTC MagicがあげられるGoogle Android Blog)。

3. OSアップグレードでえられるメリットは大きい

技術的には2.2で搭載されたJITのDalvik VMは、アプリ使用時の速度や消費電力を抑えてくれるし、最新のGoogleのアプリは2.1以降でないと動かないので、古い端末でもアップグレードは期待してしまうところ。技術的に目処がついている端末も多いはずなので、携帯電話各社には対応を期待したい。HT-03Aだって見捨てないで欲しい

4. 将来もAndroid OSのアップグレード方法が提供されないわけではない

Gizmodo Japanのリストでは非対応になっているが、記事公開時点でDELL Streak、LG Ally、My Touch 3G Slide、Samsung Vibrantは数日から数ヶ月以内にアップグレードが可能とされていた。SonyのXperiaのマルチタッチのケースもあり、最近はアップグレード・パスを明確にしない場合も多々あるので、手持ちの古い端末がもう駄目だと諦めるのは慎重にした方が良いようだ。もちろんハードウェアの性能のあがった新型機を買う理由が欲しい人は、最新OSを理由に入れておいても問題ない。

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