2010年10月25日月曜日

空港の新型X線検査機は、ペットボトルの中身も識別する

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英国では2006年8月に飲み物の容器に入れた爆発物が発見されて以降、手荷物検査が厳密化されている。哺乳瓶に爆発物を忍ばせたテロリスト一家の事件を覚えている人は多いと思うが、現在では化粧品などでもごく少量の液体しか持ち込めない。長蛇の列ができる手荷物検査でペットボトルを没収されたことのある人も多いはずだ。

しかし、英ダラム大学発ベンチャー企業のKromekが開発した新型のX線検査機が、この状況を変えてくれるかも知れない。従来のX線検査機は、金属や骨などのX線を吸収するものと、肉や皮やプラスチックや服などの透過するものぐらいの識別しかできなかったが、同社のX線検査機はX線の微細な波長の変化を読み取ることにより、水と潜在的に危険な液体を識別することも可能だそうだ。同社の社長は、モノクロとカラーぐらいの違いがあると語っている。

2011年4月までに、空港に高性能のスキャナーがある場合はトランジットの利用者は手荷物検査が簡易化できるように規制緩和され、同社の製品も来年の4月までに実際に空港に設置される模様だ(Mail Online)。

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