2010年10月9日土曜日

宇宙の手前までiPhoneを飛ばした?親子で楽しむ高高度撮影

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ある親子が、iPhoneとデジカメと気象観測用の気球を使って、宇宙の手前の高高度から撮影に成功したことが話題になっている(Mail Online)。

Luke Geissbuhler氏(40歳)と、その息子のMax君(7歳)は、テークアウトの梱包で使われる箱にiPhoneとデジカメを入れて、気象観測用の気球を装着し飛ばしたそうだ。

数ヶ月の準備と実験を経て、2010年8月にニューヨーク州のニューバーグで打ち上げが試みられた。成功確率は30%だと思っていたとのこと。

機材の写真が紹介されているが、装備はとてもシンプルだ。

どこから入手したのか不明だが、観測用気球。

恐らく発泡スチロール製で、断熱性と断衝性に優れるテークアウトの箱。気球と連結すると以下のようになる。

気球は102分間の飛行のうち、70分をかけて高度30Kmまで上昇し、その後は成層圏の低気圧で気球が破裂し落下して、打ち上げ地点より48Km北の木に引っかかって着陸したそうだ。高度30Kmの成層圏では-70℃の寒さで、瞬間最大風速50m/sの風がふき、落下速度は秒速67mに達したと考えられるが、iPhoneもデジカメも無事であったようだ。iPhoneはGPS機能がオンになっており、LEDライトが点滅するようになっていたので、落下した気球を回収することができたとのこと。

以下は、そのときの動画だ。

Geissbuhler氏はいつも子供と楽しいことをしたいと思っていて今回の試みを思いついたそうだが、この無茶さ加減は7歳児には分からないかも知れない。それでも大きくなったときに、記録したビデオを見て、父親の偉大さに気づいてくれる事であろう。

なお、安易に真似をして、良く着地地点などを考慮しないと惨事になりうるため、Geissbuhler氏はウェブサイトで今回の実験手順の情報を提供しているそうだが、日本国内では航空法に基づき、気球を飛行・浮遊させる空域によっては、飛行・浮遊させる事が禁止される場合、または飛行・浮遊させる場合に事前に国土交通大臣への届出が必要な場合があるそうなので、真似をするのは難しいかも知れない。

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