2010年10月24日日曜日

バストアップに新技術、脂肪体幹細胞がシリコンに置き換わる!?

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米国で最も人気のある美容整形は豊胸手術で、2009年には10億ドルの市場規模があった。

この手術では、よくシリコンや整理食塩水の入った豊胸バッグを乳房に埋め込む方法が取られるが、豊胸バッグは少数だが破損することもあり、レントゲン写真に写る欠点がある。近年は脂肪注入が行われることもあるが、その大半が体内に吸収されたり、石灰化壊死を起こすため、生着するのは約30~50%に過ぎないそうだ。

そこで腹部などから採集した脂肪組織から、付着物を除去して体幹細胞を抽出し、一部の脂肪とともに乳房に移植する手術が開発されている。移植された脂肪の約80~90%が生着が期待されるそうだ(@Press)。POPSCIによると、2007年から日本で臨床実験が行われており、柔らかく自然な状態を維持して平均4cmの豊胸に成功したとのこと。なお、同種の脂肪体肝細胞は、心臓疾患の患者の呼吸や血流を改善しうることが示されている。

この技術は米国サンディエゴのバイオテク企業サイトリ・セラピューティクス社が開発し、FDAの臨床試験の認可を受けている。同社は、乳がんなどで乳房を失った人などへの再生技術として考えているようだが、巨大な美容整形マーケットも制する可能性も高い。

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