2010年9月7日火曜日

ハッブル望遠鏡が捕らえた超新星

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NASAが公開しているハッブル宇宙望遠鏡が捕らえた、超新星SN 1987Aの最近の画像を、BBCが紹介している。この縦横1光年を超える、地球から16万8千光年先の巨大なリングを持つ不思議な天体は、質量の大きな星が爆発した星の死骸で、リング状の部分は、恐らく中心の爆発の2万年ほど前に吹き飛ばされてできたと考えられている。

SN 1987Aは、1987年2月23日に出現した、1604年以来の可視観測できる超新星であり、5月に明るさのピークを迎え、その後は減光していっているそうだ。NASAのサイトには、経年変化していく写真もアップロードされており、中心の明るい球体が消失していくのが分かる。

この画像を撮影したハッブル望遠鏡だが、1990年に衛星軌道に打ち上げられ、その後は2004年に一度は利用中止が予定されるものの、紆余曲折の末に2013年までの利用が予定されている。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が後継機として予定されているが、低コストな航空機搭載型の望遠鏡なども利用されていく予定だ。任務終了後のハッブル望遠鏡は恐らく、大気圏内に落下させ、超新星ほどではなくても、輝いて消える事になる。

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