2010年8月3日火曜日

思ったよりも被害が少ない?メキシコン湾原油流出事件の被害状況

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Mail Onlineが、原油流出事件の被害は、当初言われているほど大きくは無い可能性を報じている。

メキシコ湾原油流出事件で漏れた原油の量は、流出口の仮封鎖ができた現段階で約490万バーレルと推定されており(日経)、過去最大級の原油流出事故であるのはほぼ確定している。しかし、沿岸部の汚染は目立ってあるわけではなく、発見された死骸のうち、鳥は半分未満、海洋哺乳類は3匹、ウミガメは492匹中の17匹しか原油の影響を確認できなかったとのことだ。被害の実態は何年か先でないと分からないが、メキシコ湾の温暖な気候が原油の分解を早めているのかも知れない。

以下の地図は、5月24日の原油の流出状況を表しているが、かなり広範囲に広がっている。

しかし、7月26日には、原油の流出範囲はかなり縮小しているのが分かる。

ハリケーンの影響で原油が四散して見えなくなっただけの可能性もあるが、アラスカ州のエクソンバルディーズ号原油流出事故のように、何十年にも渡って被害が残る可能性は少なくなった。BPは、8月3日にも次の封鎖段階であるスタティック・キル、その5日から7日後にボトム・キルを行い、永久に事故のあった油田を封鎖する予定だ(CNN)。

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