2010年8月30日月曜日

最新鋭旅客機B787のフライト・シミュレーターが公開される

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既に予定より3年の開発遅れが確定したBoeing 787-800 Dreamlinerだが、最新鋭機に相応しい機体となっている。機体自体の性能は言うに及ばず、乗員の訓練メニューも洗練されている。

B787では取扱説明書は全てペーパーレス化している。また、右の写真のシミュレーターによるパイロットの訓練はもとより、従来の机上訓練にあたる部分や、地上スタッフの訓練もPCを駆使した3Dシミュレーターとして稼動しており、XBOX360世代の訓練と言われているそうだ。

そんなB787だがフライト・シミュレーターが公開されたらしく、Seattle Postがその動画を公開している。最近のゲームに慣れている人には、ちょっと地味な感じもするのだが、従来のBoeing 777のシミュレーターよりリアリティーに優れている印象を受ける。訓練を受けたパイロットの感想を聞きたいところ。

全日空機下地島オーバーラン事故のように実機の訓練中に事故が起きるときもあり、非常時の訓練はシミュレーターでしかできないので、現在の航空安全にはこういうシミュレーターは欠かせない。

なおボーイング社は顧客の乗務員の訓練用に、客室の非難訓練用の装置も作って準備している(Seattle Post)。

机上訓練に使える、フラット・パネル・トレイナーと言う、PCゲーム風味のシミュレーターもある。今はボーイング社の訓練官が説明に使っているようだ。

これは地上スタッフに整備方法を説明するためのシミュレーター(Seattle Post)。

現在は、ANAのスタッフがこれらの機材を駆使して交替で訓練を受けているはずだ。5月から12月までに、延べ150人の整備士がレントンとエレベッタのボーイング社の施設で30日間の訓練を受ける予定だと公表されており、5月にはANAのパイロットがB787を飛行させている。

ちょっとゲームのようで安っぽいような感じがするかも知れない。しかし過去には乗員の能力不足で大事故になったSVA163便火災事故のようなケースもある。これらの安全かつ低コストに乗員や地上スタッフを訓練できるシミュレーターは地味に空の安全を支えているのだから、もはや旅客機という商品の一部のようなもので馬鹿にはできないものだ。

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