2010年4月28日水曜日

熱暴走に苦しむMacintoshユーザー

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携帯音楽プレイヤーのiPodや、スマートフォンのiPhoneのヒットで、Appleの従来からの主力製品であるMacintoshも人気になってきている。Appleのブランド力が向上している結果だと思うが、PCの利用者から見ると驚くべき落とし穴があるので注意が必要だ。つまり、AppleのノートPCは、熱に弱いと言う噂が絶えない。

PC Authoriyの記事では、最新のCore i7-620Mを搭載したMacBook Proでベンチマークを行ったところ、縦置きにしないと正常にテストを完了しなかったと書いている(右上の写真)。熱暴走が疑わしいので、ゲームやベンチマーク・ソフトを走らせて見たところ、CPU Diodeの温度が100℃を超えていたらしい。彼らが同様のテストを、同じくCore i7-620Mを搭載したFujitsu Lifebook SH 760に行ったときは81℃までしか上昇しなかったので、20℃程度、PCよりも高くなる傾向があると言えるらしい。

MacBook Proの廃熱に関しては他にも記事があるそれによると底面排熱を採用している構造上、金属製のテーブルなどで作業をしないと熱がこもり、熱暴走はおろか故障原因にもなりうるらしい。熱が問題になっていそうな記事のMacBookは、特定モデルと言うわけでも無いので、基本的な設計指針が熱暴走を招きやすいのだろう。

モバイル用途のMacBook Airに関しては、組み立て工程の粗雑さから熱暴走気味である事を指摘している人もいる。ある初期型MacBook Airのユーザーは、熱によるCPUの処理速度低下に業を煮やし、ヒートシンクとCPUの間のグリースを塗りなおしているネタフルでは、熱によりCPUのコアが一つ停止する現象に悩まされている問題があったが、PCクーラーで冷却したところ問題が発生しなくなったそうだ。

そういえば、筆者の身近にいるMacBookユーザーも、総じて熱に悩まされている気がしなくも無い。AppleのMacBookは、全般的に熱処理に問題を抱えている可能性が高い。安定して動かないのが、一番ユーザビリティーに劣る機械だと思うのだが、この辺りはAppleの念頭には無いのであろう。

ところで、文句を言っていても既存モデルの熱処理が改善するわけでもないから、大概のユーザーはPCクーラーを購入してMacBookに使っているらしい。効果はそれなりにあるようなので、熱暴走に悩まされているユーザーには推奨できる。

しかし、もともと重めなMacBookだが、PCクーラーが必須になるとモバイル用途には本当に向かない機種になる。見栄えのいいノートPCであっても、持って歩くのに不便であったら、あまり意味が無いと思うのは筆者だけなのだろうか。

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